モハメド・アリ氏 追悼式典 多くの人が別れ惜しむ

今月3日に亡くなったプロボクシングの元世界ヘビー級チャンピオン、モハメド・アリ氏の追悼式典が生まれ故郷のアメリカ・ケンタッキー州で行われ、多くの人たちがアリ氏の功績をたたえ、別れを惜しみました。


アリ氏が生まれ育ったアメリカのケンタッキー州ルイビルでは10日、アリ氏のひつぎが車で市内を回り、沿道の10万人以上のファンに見送られたあと、墓地に埋葬されました。

中心部の体育館ではアメリカ国旗と、オリンピックの旗が掲げられるなか、追悼式典が行われ、アリ氏と親交が深かった著名人を含む1万5000人が参加し、元世界チャンピオンのマイク・タイソン氏や、映画でアリ氏を演じた俳優のウィル・スミス氏の姿も見られました。

式典では生前、宗教や人種などによる差別の撤廃を訴えたアリ氏の意向を反映し、アリ氏が信仰したイスラム教だけでなく、キリスト教や仏教などさまざまな宗教関係者やアメリカ先住民の指導者、それに公民権運動の活動家だったマルコム・X氏の長女などが登壇し、友愛を訴えました。

また、ビル・クリントン元大統領が「アリ氏は信念を持った、真に自由な男で、人類全体にとっての闘士だった」とたたえたほか、オバマ大統領もメッセージを送り、「アリ氏は、いつの日か大統領になれると信じた少年を含め、多くの人たちに影響を与えた」と、その死を悼みました。

そして、アリ氏の娘がかつて父親が発言した「蝶のように舞い、蜂のように刺す」ということばを引いて、「蝶よ、また会う日まで、飛んでいきなさい」と送辞を述べると、会場からは偉大なチャンピオンとの別れを惜しむ、すすり泣きの声が聞かれました。

異種格闘技 アントニオ猪木 vs モハメド・アリ

モハメド・アリ、追悼番組 伝説の「猪木vsアリ」戦放送

6月3日に74歳で亡くなった元プロボクサー、世界ヘビー級王者のモハメド・アリの足跡と功績を振り返る特別番組『蘇る伝説の死闘「猪木vsアリ」』が、テレビ朝日系で12日(後8:58~11:10)に放送される。番組では、アリの激動の人生をしのびつつ、1976年6月26日に行われたアントニオ猪木との格闘技世界一決定戦、全15ラウンドの全貌にも迫る。

 アリの訃報は瞬く間に世界中を駆け巡り、バラク・オバマ大統領、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長など、世界の要人たちが追悼コメントを発表。日本時間10日深夜3時から、米ケンタッキー州ルイビルで営まれる公葬では、ビル・クリントン元大統領が追悼メッセージを行う予定となっている。

 単なる一人のボクサー、世界チャンピオンという枠には収まりきれない、偉大な足跡を残してきたアリ。数々の伝説と名言を残し、巨星、偉人、そして“ザ・グレーテスト”という称号で呼ばれてきた。

 彼が発した言葉の中に「Impossible is nothing(不可能なんてない)」という言葉がある。60年、ローマ五輪ライトヘビー級で金メダルを獲得。しかし、凱旋帰国した故郷のレストランで、差別的な扱いを受け、その悔しさから金メダルを川に投げ捨てたことがあった。64年にはプロデビューから無敗のまま世界ヘビー級王座を獲得。金メダルを投げ捨てた悔しさをバネに一気に栄光の頂点へと登り詰めるが、ベトナム戦争徴兵拒否によりタイトルをはく奪されてしまう。試合禁止措置で3年7ヶ月もの間、試合から遠ざかり、70年に復帰。71年にはジョー・フレージャーの持つ世界王座に挑戦するも、判定で初の黒星を喫した。

 しかし、74年10月30日、フレージャーを圧倒的なパワーで粉砕し“絶対王者”として君臨していたジョージ・フォアマンに挑戦。絶対不利と言われていたザイール(当時)の首都キンシャサでの一戦にKO勝ちし、世に言う“キンシャサの奇跡”で再び頂点に君臨する。

 生涯通算3度の王座奪取と19度の防衛、差別、アメリカ社会との軋轢(あつれき)、宗教差別など、次々と訪れる人生の逆境に立ち向かい、はい上がり、そして栄光を掴んできた。「Impossible is nothing」。アリの人生はまさにこの言葉に象徴されると言っても過言ではない。

 一方、日本では猪木がアリに挑戦。猪木もまたプロレス入りから、新たなプロレスの形「ストロングスタイル」を標榜し、人気を獲得するまで、数々の困難を乗り越えてきた。その彼が70年代「プロレスこそ最強」、自分自身が最強であることを証明するため、後年の総合格闘技につながる「異種格闘技路線」へと挑戦を続ける中、アリとの「格闘技世界一決定戦」を実現させる。その裏には「アリへの高額なギャランティー」、「直前のルール変更」など、不可能を可能にした猪木の執念のマッチメークがあった。

 世界中が注目した世紀の一戦は、土曜日昼間の放送にもかかわらず38.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という高視聴率を記録。3分、15ラウンドの戦いは引き分けに終わり、当時は“世紀の凡戦”と非難されたものの、最近では“すさまじい名勝負”と評価が変わっている。番組では歴史に残る猪木vsアリの大一番を放送。知られざる感動秘話を猪木と当時の関係者が激白する。 

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コメント: 2
  • #1

    (日曜日, 12 6月 2016)

    最強のチャンプでした。ご冥福をお祈り致します。

    猪木さんが、テレビで、最後にモハメドアリさんへ。【元気ですか!!】じゃないか。と言ってましたがびっくりしました。どえらい男ですね猪木さん。茶番劇と言いたい奴らは言えばいい。この興行を成功させて夢を見せてくれた猪木さんに感謝します。ありがとう。是非皆さんもご覧ください。何かが残りますよ。

  • #2

    さとる (日曜日, 12 6月 2016 21:48)

    14億人が熱狂した。あの時。昭和の最高の楽しみでした。