同志社事務部長ら逮捕 大学のごみ無許可収集疑い

廃棄物処理法違反の疑いで、学校法人「同志社」の家宅捜索に入る京都府警の捜査員ら(19日午前9時6分、京都市上京区・同志社大)

 

 同志社大(京都市上京区)の構内などから出たごみを無許可で収集、運搬したとして、京都府警生活経済課と西京署は19日、廃棄物処理法違反の疑いで、学校法人「同志社」の法人事務部長で、同区の施設管理会社「同志社エンタープライズ」の社長北幸史容疑者(57)=奈良市秋篠町=や、同区の保守管理業「コスモスビルメンテナンス」の代表吉田多郎容疑者(68)=亀岡市篠町篠下北裏=ら男6人を逮捕した。

 府警によると、2005年に設立されたエンター社は、同志社の100%出資会社で、受託したごみ収集業務をコスモス社に担わせていた。逮捕されたエンター社員の1人は「学校法人に利益を還元するために会社をつくった」と供述しているという。府警は、ゴミ収集事業で得た利益が寄付金として同志社に還流していたとみて慎重に調べる。

 逮捕容疑は共謀し、昨年11月27日、市の許可を受けず、同大学今出川キャンパス(上京区)や学生寮から排出された紙くずなどのごみ約900キロを収集し、伏見区の市南部クリーンセンターへ運搬した疑い。府警は全員の認否を明らかにしていない。

 府警は19日朝、同大学内にある学校法人の施設課など関係先を家宅捜索した。20日にも2社を同法違反容疑で書類送検する方針。市は12年10月以降、同志社や2社に無許可収集を改善するよう計7回、指導していた。同志社の水谷誠理事長は「今後、このような事態が起こらぬよう、指示を徹底したい」とのコメントを出した。

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コメント: 1
  • #1

    (土曜日, 20 2月 2016 12:22)

    ただ単純に廃棄物処理法違反だけで片付けるにはおかしな事が多い。キナ臭い。