【男の色気のつくり方】潮凪洋介

世の中には2種類の男がいる。
「色気のある男」と「色気のない男」である。
色気のある男は、常に女性からの注目、興味、あるいは接触意欲を集め続ける。

はっきり言おう。
この世の中には「女性からの男性需要格差=色気格差」が確実に存在している。
女性を惹きつける「色気格差」である。女性からの興味は「色気のある男」だけに一極集中する。
彼女がいようがいまいが、結婚していようがいまいが、そんなことは関係ない。

女性は「男の色気」をまるで蜜を探す蝶のように求めるのである。
滅びる男がいれば、子孫をつなぐ男も存在する。
モテる男に世の中の女性の多くの興味が集まり、そうでない男には女性からの興味が向けられることなどほとんどない。 
これが現代の「恋愛格差問題」である。
そこには完全なる「階層=ヒエラルキー」が存在し、その頂点に君臨するのが本書で解説する「色気男」たちである。

金を大量に使うわけでもない。
むちゃくちゃイケメンというわけでもない。
肩書きをいうわけでもない。

それなのに「遊ばれてもいいから腕を絡ませたい」「ハグのついでにフレンチキスをしたい」そんな男の群れ。「肩書き」や「収入」「高学歴」などの条件を軽々超えた、「メスを引き寄せるオスの魅力」を持つ男達である。
金や肩書きや社会的地位はあるけれど、「色気のない」「(それがなくては)女性に好まれない」――そんな男は「色気男」の足元にも及ばない。

しかも、彼らのもとに落ちてゆくのは出会いに飢えた女性ではない。
競争率が高そうで、一歩間違ったら「魔性の女」ではないかと思うくらいの、「いい女オーラのある女性」が堕ちてゆくのである。
「もったいない」――何度そう思わされたことか。
 これは「金持ちがますます金持ちになり、使い切れないほどまだ金を儲けてしまう絵」にも似ている。

■「色気のあるオス」にしか起こらない〝なにか〟

これまでにあなたは、盛り場での「突発的な色恋沙汰(アバンチュール)」を味わったことがあるだろうか?
もしその答えにノーならば、はっきり言っておこう。
あなたはこの先もずっとそれを味わえない可能性が高い。少なくとも、今のままでは難しい。ないところにはいっさいない。一生ないのだ。

会社の付き合いやその他、色気のない男性たちと一緒に合コンに行こうが、パーティに行こうが、鼻息を荒くして「何かないかな~」と懇願しても、女性に声もかけられることはない。
声をかけても無視されるか、あるいは30秒で会話が終わる。
仕方ないからキャバクラに行く。お金を払って相手をしてもらう――それがオチである。

なぜなら、男女の突発的なアバンチュールは、「色気のある男」の所でしか(・・)起こっていないからだ。
色気のある男の周囲のみの、一点集中で起こっている。色気のない男の所には、こんな現象は100年間観察しようが、1000年立経とうが、起こらない。

逆にいえば、女性にモテる「色気男」は、このアバンチュール=「突発的色恋沙汰」を毎日のように体験している。しかし、「変わりたい」と本気で思うなら話は別。
あなたは「色気」を身につけられる。
自分を変える勇気を持ち、本書から色気男の思考、言動を自分自身にインストールしよう。そして実践すればいい。

■女性がやられるのは、話術でも金でもない

本書を執筆しながら私は毎週、夜の出会いの場所に30代から40代の色気男達と顔を出しつくした。
夜もふけ終電が終わった頃、いつものシーンがまた繰り広げられる。

会ったばかりの、ちょっとプライドが高そうな、雑誌から飛び出してきたような外見の20代のアパレルショップ店員の女性が、「色気男(45歳)」にしなだれかかりはじめる。あるいはヒザに座っている。
あたかも「ワイルドな女」「やんちゃな女」を演じ、楽しむ場を見つけたようである。とても居心地の良さそうな顔をしている。

酒はさらにすすみ、留まるところをしらない。
「今日は飲むわよ!」彼女たちはそんな言葉すら漏らす。今宵を楽しみきるスイッチが完全にはいっている。
やがてセクシートークがはじまる。

まじめな人は、よく目を見開いて読んで欲しい。
互いに「彼氏彼女がいるのか」も、「結婚しているのかしていないか」など、そんな話題に触れることなどここには1秒もない。

そして仕事の話もタブー。ここはファンタジー、日常を忘れる場所だ。
マニュアル男からのアプローチを、情けのかけらもなくスルーしている女性達。
彼女たちが自分から前のめりになり、恋愛ごっこに酔いしれている。さらに一時間後、一組、二組と、夜の闇に消えてゆく――。

その夜、闇に消えていった女性の何人かに、翌日電話をしてこんな質問をしてみた。
「なんで彼が良かったの?」
すると、こんな意味の答えを返してくれた。
「雰囲気が良かったから」

なんとも抽象的な答えに、私はとまどった。
しかし、彼女達にとってはこれがとても重要なのだという。
「彼には安心できる開放感があったから。そのへんの40代じゃないわ」
そんな名言を30代前半女性が残してくれた。

「思い切り、はしゃがしてくれるから」
そんな意見もあった。

さて、ここであることが明確になった。
「男の色気」とは、つまり雰囲気のことなのである。
見た目でもなく、話術でもなく、金でもなく、「雰囲気」というただの「空気」に女性はやられているのである。