【「お守り」が教えてくれたこと】

【「お守り」が教えてくれたこと】

香川県 小学校 五年

学校の帰り道、友達と別れて一人で家まで帰ると中、「キラッ」と何かが光りました。...
私は、何だろう?と思って、近づいてみました。
それは、青色の「お守り」でした。
(どうしてお守りがこんなとこに?)と思いながら、拾いました。

そして、母の、「お守りは、とっても大切なの。だから、ぜっ対にそ末にしてはいけない。」の言葉を思い出し、家にランドセルを置き、まだ仕事から帰っていない母に、(交番に行ってきます)とメモを書いて、家を出ました。
ハンカチに包み
母の言葉を、何度も何度も思い出しながら……。

おまわりさんにとどけて帰るとき、私の父より少し年上のようなおまわりさんが、
「良いことをしたね。落とし主さんが見つかるまで、大切にするからね。」と言いました。

「ただいま。」と言いながら家に入ると、母が、
「おかえり。」
と言いながら、夕食のしたくをしていました。
母のそばで宿題をしている私に、
「親切なおまわりさんやね。家の人が心配しないよう電話をくれたよ。それに、『とっても優しい娘さんですね。帰ったら、ほめてあげて下さい』って。ママもうれしいわ。優しい心を持って育ってくれて。」
と言って、ハグしてくれました。
私も、うれしい気持ちでいっぱいになりました。
 
「お守り」のことを忘れかけていたある日。
家に、電話がかかってきました。
電話は、お守りを落とした人からでした。
どうしてもお礼が言いたくて、近くまで来ている、という電話でした。
少しして、チャイムがなりました。
戸を開けると、おばあさんとお姉さんが、立っていました。
母は、
「どうぞ、あがって下さい。」
と言いました。
母がそう言った理由は、すぐ分かりました。
おばあさんは、つえをついていて、お姉さんが支えていたからでした。

「お守り」は、おばあさんの孫のお姉さんが、病気を治すために手術するおじいさんのために、買ってきたこと。
おばあさんが、お守りを病院にとどける途中で落としたのだと分かりました。
落としたことに気付いたおばあさんは、落としたと思う場所で、かい中電灯を使って探していたとき、おまわりさんに出会い、交番にとどいていると知ったそうです。

「すぐにお礼に来なくて、ごめんなさいね。おかげで、手術も無事すみました。」
と、おばあさんが言ったので、私も母も、安心しました。

おばあさんとお姉さんを見送りながら、とってもあたたかい気持ちになりました。
それは、思いやる心、親切、感しゃの心は、つながっていることを知ったからです。

第36回「小さな親切」作文コンクール 入選 小学生の部より

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コメント: 1
  • #1

    ドエスデブ (火曜日, 14 4月 2015 22:49)

    御守りは、大切に。身を守ってくれるんだよね。有難い。有難い。