今年に入りブラジルは生体販売に関し大きな前進を遂げました。

今年に入りブラジルは生体販売に関し大きな前進を遂げました。

ブラジル連邦獣医師会は動物達への心理的・身体的なストレスを出来得る限り軽減する為にペットショップでのガラスケース及びケージでの販売を禁止する方針を出したのです。

考慮されたのは以下の点...
ー狭い空間に時に複数の動物が閉じ込められる事への負担
ー不特定多数の人間達に晒される事への負担
ー照明や騒音など不自然な環境下で晒される事への負担

よって生体販売を続ける場合は人目に晒される事なく個々の固体に適した快適な環境下にて管理しなければならなくなりました。
獣医師会は2008年以降各ペットショップには獣医師が居なければならないと規定しており違反行為に対しては罰金刑が定められています。

今回の決定でもこの獣医師の明確な役割が定められる事になり、違反が認められる場合、罰金の他責任獣医師の資格剥奪を含む厳しい姿勢で取り組むとしています。
そもそも生体販売を行うペットショップ自体が日本に比べて格段に少ないブラジルですが、この決定を受けて生体販売そのものを止めるショップも増えています。何より責任を負う獣医師に対する厳しい罰則を設けた事は大きく影響を与えているようです。

国土が大きいブラジルでは州や町によって大きな差があり、その隅々まで監視の目が届く訳ではないのが実情ですが、今回の決定は違反行為が明確に確認出来ること、そして告発がし易いことと言う点でより動物たちを守りやすい環境が出来たと言えると思います。

決して生体販売そのものが禁止になった訳ではありませんが、生体販売の全面禁止への重要な後押しとなってくれるはずです。

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コメント: 1
  • #1

    ワンチャン大好きっ子 (金曜日, 30 1月 2015 22:05)

    前進、前進。良かったです。まず一歩。生体販売禁止。絶対禁止。