2015/04/22 に公開22日午前、首相官邸の屋上で発見された小型無人ヘリコプター「ドローン」の現物の写­真を、FNNが入手した。ドローンは、ひっくり返った状態で発見された。

官邸にドローン 威力業務妨害容疑で出頭の男逮捕

首相官邸(東京都千代田区)の屋上で小型無人飛行機(ドローン)が見つかった事件で、警視庁は25日、福井県小浜市青井、無職山本泰雄容疑者(40)を威力業務妨害の疑いで逮捕し、発表した。

 警視庁によると、山本容疑者は3月22日~4月22日の間に、首相官邸屋上に、放射能マークのシールを貼った容器の付いたドローン1台を放置して、官邸事務所職員の仕事を中断させるなど業務を妨害した疑いがある。山本容疑者は「4月9日午前3時半ごろにドローンを飛ばした」と供述しているという。

 24日夜に福井県警小浜署に出頭した。その際、「ドローンを飛ばしたのは俺だ」と話し、コントローラーのようなものを持っていたという。

「読ませる」──官邸ドローン事件・容疑者が描いた漫画「ハローワーカー」に注目集まる 失業や高齢化テーマ

相官邸でドローンが見つかった事件で、威力業務妨害の疑いで逮捕された福井県小浜市の男(40)のものとみられるブログに、自らが描いたという漫画が紹介されている。少子高齢化や失業をテーマにした短編2本で、「うまい」「読ませる」などと読者の関心を集めている。

【少子高齢化が進んだ未来をテーマにしている】

 漫画は「ハローワーカー」(全30ページ)と、その続編「禁老区」(全32ページ)の2本。「ニコニコ静画」で昨年11月、「Yasprey」という作者名で公開されている。「ハローワーカー」の紹介文には「2005年ごろに書いた投稿用読み切り。コミックスタジオ使用するも四苦八苦…たしかヤンマガとかに送って落選…」と書かれており、「禁老区」も05年ごろ投稿して落選したという。

 「ハローワーカー」は、国家が高齢者を殺害し、浮いた予算を子育てに回して少子高齢化を解決することを目的とした「老人駆除法」という法律が存在する「20XX年」の日本を描いた漫画。老人駆除部隊は失業者により成り立っており、職探しに困っていた中卒・フリーターの男性がハローワークを訪れて老人駆除部隊にスカウトされ、虐殺に手を染めていく様子を描いている。

 「禁老区」はその続編。首都圏の高齢者の「老人刈り」を完了した部隊が地方に侵攻。駆除しようとした高齢者3人に姫路城の天守閣内に逃げられる。3人は天守閣から老人駆除法の廃止を訴える――というストーリーだ。

 それぞれ、緊張感や驚きのある生々しい作品で、人の動きや表情、背景なども生き生きと描かれている。閲覧したユーザーからは、「絵上手いなぁ」「面白い! 読ませる漫画だわ」「面白いけど掲載はできないだろうな…」などの感想が寄せられている。

最終更新:4月27日(月)13時11分

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