【糖尿病】症例クイズ

肥満と糖尿病の関係

40歳、男性、教師

Bさんの兄は、昨年、2型糖尿病との診断を受け、治療を開始しています。「糖尿病の改善には、肥満の解消が大切なんだ」と兄はBさんに話してくれました。最近、太り気味なBさんは、兄の話から肥満と糖尿病の関係に興味をもち、いろいろ調べてみました。

Q Bさんが調べたことで、正しいものはどれでしょう?
A・肥満症とは「肥満が原因で健康障害を合併するか、その合併症が予測される場合で減量が必要な状態」のことである。
B.肥満が原因で起こる健康障害には、耐糖能障害(2型糖尿病)、高血圧,痛風、睡眠時無呼吸症候群、変形性膝関節症などがある。
C.肥満によって蓄積した内臓脂肪はTNF-α、IL-1,IL-5、アンギオテンシノーゲンなどの催炎症作用物質やインスリン
  抵抗性物質を分泌する。
D.内臓脂肪測定に、生体インピーダンス法を用いてもよい。
E.内臓脂肪測定をCTで行うときには、息を吐いた状態で撮影するのがポイントである。また、臍が下向きになるほど肥満した人は
第4腰椎レベルで撮影された断面像を測定に用いるべきである。


答え  すべて正しい
「肥満」と「肥満症」の区別はついたでしょうか。「健康障害を合併するか、その合併症が予測される場合で減量が必要な状態」の場合に肥満症と診断され、肥満症減量治療が必要となるのです。BMIだけでは判断できません。内臓脂肪から分泌されるTNF-αなどが糖尿病を惹起することは、みなさんご存知のことでしょう。逆にインスリン感受性を増強する善玉のアデイポネクチンが内臓脂肪増加で低下することも押さえてください。
 内臓脂肪測定をCTで行う場合のスライス位置は、臍レベルのスライスが時に骨盤くう内に入ることがあるため、第4腰椎レベルの断面像を計測します。

参考:DMアンサンブル 2014 NO3 P55症例クイズ
   美濃病院 内科 三浦淳先生

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コメント: 3
  • #1

    ヒロ (木曜日, 18 12月 2014 18:40)

    大丈夫か。焦るな。ゆっくり身体休めてのんびり養生するんだな。

  • #2

    まさお (火曜日, 20 1月 2015 00:48)

    スポーツジム 行くぞ!ロッカー俺のあるから大丈夫。

  • #3

    美鶴 (水曜日, 11 2月 2015 20:14)

    りゅうさん。ボランティア活動ご苦労様ですよ。自分が食えないのに何やってんだか。りゅうさんらしいね。病院行ってよ。