元大王製紙会長の井川意高氏、カジノ負け総額は2兆円だった 収支再計算で1兆円超から上方修正

 「106億円を熔かした男」こと、大王製紙の社長と会長を務め、カジノに自社の資金をつぎ込んで実刑判決を受けた井川意高(もとたか)氏(59)が14日までに、自身のX(旧ツイッター)を更新。自身がカジノにのめり込んだ「全盛期」の収支を再計算したところ、「もう1回整理すると、約2兆円が負けた総額」と報告した。12日に「緊急動画」として更新したYouTubeでは、「(カジノで)私の負けは多分、1兆円は超えているでしょう」と世間を驚かせていたが、さらに2倍へと大幅に上方修正した。

 

【写真】井川意高氏が「全盛期」の収支を再計算  

 

井川氏は大王製紙の社長だった2009年前後から約2年半、週末になるとマカオやシンガポールのカジノに通い詰めた。土曜の朝7時半から日曜の夜8時まで、ほぼノンストップでバカラ賭博に興じたという。当時は1回の最大賭け金は50万シンガポール・ドル(当時のレートで約3000万円)。同氏はほぼ1勝負で最大金額を賭けており、1時間で約40ベット(賭け)していたという。  単純計算では、3000万円×40ベット×36時間×40週×2・5年で、賭け金総額は4兆3200万円になる。「早々に手持ちを熔(と)かしてプレイ出来なくなったときもあるので、実際のプレイ時間を半分としても約2兆円が負け」と冷静に再計算し、負けた総額を修正申告した。  井川氏は12日に「緊急動画」として自身のYouTubeを更新。銀行詐欺容疑で米連邦地検から訴追されたドジャース大谷翔平投手(29)の元通訳、水原一平氏(39)がスポーツ賭博で約1億8300万ドル(約275億円)負けていたとの報道に一瞬、耳を疑ったことを明かした。「『オレの倍超えちゃってるじゃん。オレの立場どうなるのよ?』と青ざめました」と動揺したが、収支だけを見れば、水原氏はマイナス約4100万ドル(約62億円)。自身の損失106億8000万円には及ばなかったことに、「まだ抜かれなくて一安心です」と喜び? をかみしめていた。  負けの総額でみたら、井川氏は水原氏の70倍超という規格外の負けっぷり。「日本一ギャンブルで負けた男」のプライドとブランドを守った。  井川氏は大王製紙の創業家に生まれ、筑波大付属駒場中高から東大法学部に進み、大王製紙に入社。42歳で5代目社長に就任も会長時代の10~11年、カジノでの使用目的で子会社7社から総額106億8000万円を借り入れていた事実が発覚。会社法違反(特別背任)の容疑で逮捕され、12年に懲役4年の実刑判決により、16年12月まで服役した。出所後に書いた著書「熔ける 大王製紙会長 井川意高の懺悔録」が累計15万部のベストセラーになり、現在は登録人数22万人超のユーチューバーとしても活動している。

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コメント: 10
  • #1

    しおさい8号 (木曜日, 18 12月 2014 19:07)

    笑うわ〜〜(苦笑)

  • #2

    名無し (火曜日, 16 4月 2024 11:05)

    大王製紙創業家の3代目として生まれて、親の跡を継いだだけの人。
    この人自身が会社を大きくしたわけでもなく、会社の金をギャンブルに使いこんで巨額の損失を与えたのに、一流の実業家みたいに振る舞っているのに違和感。

  • #3

    名無し (火曜日, 16 4月 2024 11:06)

    何でも1番が価値があるとは言っても、さすがにこんなことで自慢されてもなぁ…。
    ただ、本が売れユーチューバーとしての人気は、賭博負け王者の知名度がプラスしていることは間違い無い。
    普通にしてれば億万長者で親子末代まで安泰だっただろうことを思えば、取るに足らない知名度だが。

  • #4

    名無し (火曜日, 16 4月 2024 11:07)

    ギャンブル依存症は病気だが、信仰宗教にはまる人たちと似ていると感じる。頭の中のロジックが対象となるものに依存することによって喜びを感じている。自分もパチンコにはまっていたときは負けられない、取り返さなくてはという思いに駆られていた。それ自体がある種の喜びの境地であったのかもしれない。だから続けられた。また抜け出せない。あるとき1年間の収支表をつけて冷静になってやめたが、額が大きくなるとそういう冷静さもなくなるのかもしれない。井川氏のような高学歴の人間でもはまって、冷静さを欠くのだから、ギャンブルの恐ろしさを改めて感じる。

  • #5

    名無し (火曜日, 16 4月 2024 11:07)

    日本人が好きな安心安全な生涯からするとギャンブルで損失を出すのは非人とされる。では政府が理想とする日本人とは貯金してタバコ、酒、新幹線かマイカーでガソリンを消費して高速道路代を払い旅行、国民宿舎に泊まりビールで乾杯、公団住宅で老後を迎え、死んで相続税を払う。住宅公団、道路公団、健康保険、介護保険など所得税以外に隠れ税を払い、国民負担率60%以上、即ち可処分所得が40%以下の重税に不満一つ言わない。納税者意識を削がれているから小遣い貰って喜んでいるのと同じ。ビジネスチャンスとは昔の金鉱掘りだから世界は情報戦に沸く、一方日本はモノ造りと販売で生活を守り、一攫千金を目論む輩を蔑む。ひたすら地道に目立たぬ様生きるのが無難とされた。行政を称えるあまりその指導に従って生きる事を最上と催眠状態。結果、バブル崩壊から25年も経って今だに政府の指示待ちから脱皮出来ない。井川意高は負けたが金鉱掘りでもある。

  • #6

    名無し (火曜日, 16 4月 2024 11:08)

    借りただけ、言うのは後付けで何とでも言える。立花がガーシーに2億流用したのは貸しただけ、と言ってるのと同じこと。

    大王製紙事件とは、2011年に発覚した背任事件。日本の大手製紙会社「大王製紙」の創業家出身であり、当時の代表取締役会長であった井川意高が、2010年4月から翌年9月にかけて大王製紙のグループ会社から106億円にのぼる資金を不正に引き出し、井川個人がカジノで遊興する際の掛け金に流用した事件である。事件発覚により井川は会長を辞任し、後日大王製紙から刑事告発を受け、特別背任罪で逮捕された。借りた金なら逮捕されてない。

  • #7

    名無し (火曜日, 16 4月 2024 11:08)

    有名進学高校や有名大学法学部でもモラルは身に付かない。いずれにおいても、自分の金でギャンブルしていたら問題にはならなかったが、他人の金に手を付けてやっていたことで、自慢にもならない。ハッキリ言って賭けは能力無くて誰でも出来る

  • #8

    名無し (火曜日, 16 4月 2024 11:09)

    創業者である井川伊勢吉氏はリヤカーを引いて古新聞回収から事をお越し、出張はカー宿泊とかで無駄を省いていった努力人。身体も慎重150㎝ほどで低助と渾名されていたとか。業界トップである王子製紙より大きくなってやるといって大王製紙としたとか。凄い人、その孫の当人は桁違いのヤンブル狂。なにか人並み外れた人種ととれる。山口組三代目の田岡組長も人並み外れた人。短い一生、その生き方かも知れないな。

  • #9

    名無し (火曜日, 16 4月 2024 11:11)

    現代は刺激的な発言や無軌道な行動を行う人物がネットで取り上げられると、老若男女問わず、誰もがその情報に接することができる。そこに人の血が通っていないケースも多々見られる。経済困窮家庭の子供らが、井川氏の記事を目にしたら、どう感じるだろうか。懸命に働いて僅かな賃金しか得られない親の姿が、どう映るだろうか。「嫌なら読まなければ良い」、というスタンスで、あらゆるネット記事が発表されるとすれば、残酷な時代だ。大人たちが、真心をもって、地域の子どもたちに接することが、より大切な時代になって来ている気がする。

  • #10

    名無し (火曜日, 16 4月 2024 11:11)

    あと一回、もう一回、これが最後です。もう一回なんとかなりませんか。 これ、水原が胴元と交わした末期の会話。

    そう言えば昔オレンジ共済という基金があって、粉飾を繰返しながらその代表が国会議員に登り詰め、それを投資で溶かし続けた男が、逮捕される直前に、 「最後のこれ(投資の買付け)が出来れば負債を全て取り戻せた」等と稚拙な言い訳を繰り返したのとよく似ている。
    競輪競馬で会社の金を使い込んだニュス。
    弁護士が依頼主から預かったお金を、負けた借金の穴埋めに流用した事件などもよく目にする。

    あと一回、もう一回。これがギャンブルの怖いところ。井川氏の例に留まらず日本で公営賭博から税収を得る計画が燻っているが、その税収の背後にこのような転落劇が無数に発生するのだろう。