『宿命』と『運命』青空と向日葵の会

人間はみな、生まれた時から必ずその人の使命や役割をもって生まれてきます。

同時に魂は無限に続く常識を越えたエネルギーであり、その本当の自分である魂を磨きに現世に生まれてきていると言います。

それを表している言葉に、「宿命」と「運命」があります。

宿命と運命は、響きが似ており、似ている意味として思いがちですが、この2つの言葉には大きな違いがあります。

「宿命」とは、その名のとおり「宿る命」と書きます。

生まれつき命に宿っていることを、宿命といいます。

例えば私であるなら、男として生まれ、日本で生まれました。千葉県で生まれ育ち、田舎で幼少期を家族五人で過ごしました。

こういった事は、自分の意思で変える事が出来るモノでもなく、元々生れ落ちる時に決められてきた(決めてきた)事であり、それが命に宿った「宿命」です。

一方「運命」とは、文字通り「命を運ぶ」と書きますが、自分が生まれてから自分の力で進むべき道を「運命」と言います。

様々な経験から自分が何を学び、何を考え、どのように生きていくのか。

どのような状況に、また方向に命を運んで行くのか、それは全て自分次第なのです。

どのようなハンデキャップを背負って生まれても、どのような境遇で生まれようとも、破滅的な人生を歩むのか、繁栄的な人生を歩むのか、それもまた自分次第なのです。

人それぞれ生まれおちる境遇(宿命)が違うのは、そのような状況がその人にとって今世での必要な学びを得る為に決められた(決めてきた)事なのです。

その宿命からどう生きていくのか、それが私達にもっとも大切な事のようです。

宿命とは神様との約束であり、運命とは神様から生まれるときに頂いてきたテーマ(今世での学びや自分の役割)を全うする旅なのです。

その運命の歩き方をマザー・テレサが教えてくれています。

『思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。 』

思考→言葉→行動→習慣→性格→運命となっていく。

自分の運命を見つめ直す時、それは自分の思考から自分に問いかける事が必要なようです。