【女心と秋の空】

「女心と秋の空」
ということわざがあります。

秋は天気が変わりやすいため、
それを女心にたとえたものです。

ですが、これはもともと

「男心と秋の空」でした。

このことわざができたのは江戸時代で、
移り気だとされていたのは
もっぱら男性でした。

室町時代の狂言にも
「男心と秋の空は一夜にして七度変わる」
という有名なセリフがあるそうです。

では、「女心と秋の空」
と言われるようになったのは、
いつからなのでしょうか?

明治時代の尾崎紅葉の小説に、
「欧羅巴の諺に女心と冬日和といえり」
という表現が出てきます。

おそらくこれはイギリスの、
「A woman's mind and winter wind change often」
(女心と冬の風)
ということわざのことで、
変化しやすい冬の風を女心にたとえたもの。

この頃から
「女心」へ変化してきたようです。

その後、大正デモクラシーで
女性の地位が向上すると、
恋愛の価値観も変わってきました。

女性が自由に意思表示できるようになったこともあり、
この頃から「女心と秋の空」
とも言われるようになってきたようです。

ただ、「男心と秋の空」とは
少し意味合いが違い、
女性の喜怒哀楽の感情の起伏が激しいことや、
移り気なことも示しているようです。

昭和以降、
「女心と秋の空」も定着していきますが、
『広辞苑』に初めて掲載されたのは1998年で、
まだ最近のこと。

今だにほとんどの辞書が
「男心と秋の空」を載せているようです。

「男心と秋の空」と「女心と秋の空」
はどちらも正解。

変わりやすい心は、男女共通なのです。
 
~綺麗になりたかったらシェア!さんより引用~