はなももちびさんBLOG!!ご紹介!!

知り合いが建築現場で落下事故。あちこち骨折し、緊急入院、今日手術とのことだ。同じ会社に勤める人に聞くと、元々彼は職人さんの補助的な仕事を行う「手元」で働いてた。手元と職人さんでは賃金も違うように、仕事の内容、会社の扱いも異なってくる。会社はその日、どうしてももう一人職人が必要だった。会社としては受けた人数分だけきちんと揃えなくてはならない。そこで手元の彼が職人として借り出された。なんでも普通の職人なら危険としってる場所に、彼は知らずに乗ってしまい、落下したそうだ。命に別状があってもおかしくない状況。彼のショックは大きい。
これが西成の「人夫出し」の実態だ!
●●社から、鳶(とび)職人を一人15000円で5人を請け負う。
自分の会社の寮に住まわせる職人を5人出す。会社は15000円から一人3000円ピンハネし、12000円を渡す。3000円×5人で15000円儲かる。
これが1日何百人と出すのだから、どれだけ儲かることか?
どうしても受けた人数は出さないといけない。その中で今回のような事故が起こってしまう。周囲の人が注意してみてやればよかったのだ・・と言う人もいるが、そもそも職人でもない人間を危険で慣れない仕事に付かせること事態が間違っているだろう。もちろん会社は労災扱いで、入院、治療費用などは出してくれるが、まだ若い彼は、そうした金銭面より、精神的ダメージが大きいようだ。
 しかも100%回復することはない。西成の多くの労働者が、「昔、無茶やって」とか「怪我も直らぬまま、仕事に出たから・・」と言い、その後腰、頚椎(けいつい)、脊髄(せきずい)等々に後遺症を残し、年と共に悪化させてる人がいかに多いことか。
以前にも書いたが、別の大きな「人夫出し」の会社では、数年前4、5人の死亡事故を起こしている。そのうちの一人が私の知ってるおばちゃんの友達だった。
会社は、年令制限などおかまいなしに、70歳過ぎた労働者をビルの上で「ガスきり」の仕事をさせてた。そして墜落し、即死。
彼の緊急連絡先になっていたおばちゃんは西宮の現場に駆けつけた。彼の遺体はずた袋に入れられてたそうだ。
おばちゃんは亡くなった人と懇意にはしてたが、戸籍上の家族ではない。会社は彼女にあれこれの後始末を頼み、わずかな金を渡した。 保険金などは会社が受け取ったという。
もとより、西成は家族がいない人がほとんどだ。現場に入る際の「緊急連絡先」も単なる連絡先でしかない。
こうした死亡事故の保険金ががばがば入り、やれ、「番頭は家を買った」だの「社長は車を乗り換えた」だの、あらぬ噂もまことしやかにささやかれた。
ばあちゃんが驚いてた遺体の入ったずた袋。まるで戦地で亡くなった兵士をいれるような。ある意味、現場の末端で一番きつい仕事をさせられ、挙句虫けらのように殺されていく日雇い労働者は、戦場での下級兵士のように扱われ、殺されてきたのだろう。

プロフィール

Author:はなももちび
新潟出身。80年代を東京山谷で過ごし、90年より大阪に。阪神淡路大震災、オウムの地下鉄サリン事件のあった95年秋の道頓堀・野宿者死亡事件以降再び寄せ場に関わる。
 とりあえず食い扶持のため、一杯飲み屋を経営。
 「安く、楽しく、明日も頑張るぜ!」と思ってもらえる店つくりがコンセプト。難波屋、板酒場など周辺の気のあう先輩店とで、被災地支援、反原発の行動を出来る範囲で行なう。
活動の指針は、「力のある人は力を、知恵のある人は知恵を、そして金のある人は金を!」。  

 

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コメント: 4
  • #1

    林間 横浜 (月曜日, 04 8月 2014 13:29)

    渥美組の渥美天海 54歳 会長は、年間150億の売り上げ出して50億の家に住み外車を10台所有して女は、12人、囲って金髪で、全身入墨が、あり、今だに山○組に、上納金5億 支払い出来る人夫だし業界のドンです。尊敬してます。

  • #2

    あいりん (月曜日, 04 8月 2014 17:24)

    そうだよ。韓国のひとは、すごいだろ。俺も初めは、尊敬していたよ。大金持ってるから。でも、俺たちには、1円もくれないよ。ケチだから。トンコしたいよ。

  • #3

    国分町 湖陽 (火曜日, 05 8月 2014 23:24)

    大金持って遊びに来てましたよ。今は、バブルですね。オリンピックまで、使いきれないと、言ってますよ。ツボ。笑える。

  • #4

    今井 斉藤 (金曜日, 26 2月 2016 10:55)

    人夫出しは、そう言う事だ。