指定暴力団山口組、分裂のおそれ 警察、抗争への警戒強める

指定暴力団山口組が、現在の組長を支持するグループと、反組長派とで分裂するおそれがあることがわかった。警察は、抗争に発展するおそれもあるとして、警戒を強めている。
兵庫・神戸市灘区の6代目山口組の総本部には、27日朝、傘下の組長を乗せているとみられる車が続々と集まった。
警察庁によると、司 忍こと篠田建市組長が率いる指定暴力団6代目山口組は、2014年末の時点で、構成員・準構成員などをあわせて、およそ2万3,400人と、全国の暴力団の43.7%を占める日本最大の暴力団。
兵庫県警によると、山口組の中で、篠田組長のグループと、それに反発するグループが対立していて、27日、総本部で開かれた会合には、反篠田グループは欠席しているという。
近く、正式に分裂するという情報もあり、警察は、抗争に発展するおそれもあるとみて、警戒を強めている。

最終更新:8月29日(土)16時17分

Fuji News Network

<山口組>分裂へ 「山健組」など脱退 新組織を結成か

指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、最大の2次団体「山健組」(神戸市中央区)などが脱退し、新しい組織を結成する見通しになったことが捜査関係者への取材で分かった。関西を中心とする十数団体が同調する動きを見せているという。警察当局は、山口組の勢力が分裂し、組織間の主導権争いが抗争に発展する恐れがあるとして、全国で警戒を強めている。

 複数の捜査関係者によると、山口組の執行部側が27日、総本部で2次団体組長ら幹部による会合を開いたが、山健組系の幹部らの出席は確認できなかったという。執行部側が、脱退の動きを見せている幹部を既に絶縁などの処分にしたとの情報もある。

 また、山健組側は警察当局に対し、山口組からの離脱と新組織結成の意向を既に伝えた。新組織でも「山口組」を含む名称を検討しているという。

 背景には、山口組の篠田建市(通称・司忍)6代目組長やナンバー2の若頭、高山清司受刑者の出身母体「弘道会」(名古屋市)と、渡辺芳則・5代目組長(故人)の出身母体で、構成員数などが山口組で最大の山健組などとの対立があるとされる。

 トップ2を独占した弘道会は急速に勢力を拡大し、警察庁が2009年、取り締まり強化を全国の警察に指示するまでになった。捜査関係者によると、近年は弘道会が山口組を実質的に支配し、弘道会系幹部が重用されるなどしており、山健組系の一部幹部には不満がくすぶっていたという。

 山口組は1915年創設の国内最大の暴力団で、2014年末時点の構成員は約1万300人。44都道府県に勢力が及んでいる。捜査関係者は「分裂により全国規模の抗争が起きる危険性がある」と危惧している。

最終更新:8月27日(木)23時21分

毎日新聞

山口組に分裂の動き 傘下20団体、新組織を模索

 全国最大の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)傘下の複数の2次団体が山口組から離脱し、新組織を結成する可能性のあることが27日、関係者への取材で分かった。兵庫県警も同様の情報を把握しており、真偽の確認作業を急ぐとともに警戒を強めている。

 関係者によると、新組織には最大約20団体の参加が見込まれ、近く会合が開かれる可能性もあるという。人事構想が固まりつつあるとの情報もある。

 9月1日には総本部で「直参」と呼ばれる約70人の直系組長が集まる定例会が予定されているが、今のところ新組織に加わる組長は出席を見送るとみられる。

 一方、27日朝から、執行部に位置付けられる複数の直系組長が総本部に集まる姿を県警が確認。ただ、離脱情報がある組長の姿は確認できていないという。県警は、こうした組長への処分も含め今後の対応が協議されているとみている。

 山口組をめぐっては、篠田建市(通称・司忍)組長が6代目に就任した2005年以降、同組長の出身母体である弘道会(名古屋市)の影響力が強まったとされる。捜査関係者の間では、こうした状況が分裂騒動の背景にあるとの見方が出ている。

 6代目体制のもとでは08年、静岡県の2次団体だった後藤組組長が除籍処分となり、反発したとされる直系組長約10人が一斉に処分された。

 【指定暴力団山口組】 1915(大正4)年に創設。当初は神戸市兵庫区に拠点を置き、労働者供給業で資金を得ていたとされるが、3代目組長の時代(46~81年)に抗争を繰り返しながら全国へ進出した。85年、同組から分裂した一和会系組員が4代目組長を射殺した事件を機に大規模な「山一抗争」も起きた。警察庁などによると、全国の構成員は約1万人。これまでに、兵庫県公安委員会から暴力団対策法に基づく指定を計8回受けている。

山口組、13団体を処分 離脱組も「山口組」名乗る方針

国内最大の指定暴力団山口組(直系組長72人)が分裂することが警察当局への取材でわかった。篠田建市(通称・司忍)組長(73)の出身母体である弘道会(名古屋市)に近い組織は残り、前の5代目組長(故人)の出身母体の山健組(神戸市)に近い組織が離脱する。警察当局は双方が衝突する恐れがないか、動向を注視している。

 警察庁によると、山口組の2014年末時点の組員は44都道府県に計1万300人。準構成員らを含めると2万3400人で、全国の暴力団関係者の43・7%を占めている。

 捜査関係者によると、離脱するのは山健組、宅見組(大阪市)、�餌友会(兵庫県淡路市)など関西の組織が中心で、10団体を超える見通し。山健組は山口組内の最大組織で、2千人の組員がいる。離脱する組は「山口組」の名前をつけた新組織を結成する方針。

 神戸市灘区の山口組総本部では27日、緊急の執行部会が開かれ、山健組や宅見組など複数の組が欠席。山口組側は欠席したり、離脱の意向を示したりしている計13団体をこの日、絶縁や破門の処分とした。

朝日新聞社

最終更新:8月27日(木)21時52分

朝日新聞デジタル

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コメント: 2
  • #1

    ナチス水晶の夜 (木曜日, 22 9月 2016 19:29)

    ヒトラーが、始めた戦争で5500万人の尊い命が亡くなった。許されない独裁者だ。しかし、そいつもまた人間で決してモンスターでは無かった。人の心には、残虐性が潜んでいる。自己コントロール出来なくなれば人間失格。常に己に厳しく生きたいものだ。

  • #2

    起て、楯の会 (月曜日, 10 10月 2016 13:04)

    今の時代に楯の会があったら、どんな行動をしていたのだろう。尖閣諸島や竹島を守ろうとしていたかもしれない。三島由紀夫のような毅然とした日本男子がいれば、日本も、もう少し背筋の通った国になっていたかもしれない。