忘れな草の花言葉

勿忘草 Forget-me-not

春の花(最盛期は4月)。花色は青、ピンク、白、紫など。

ワスレナグサ全般の花言葉

「真実の愛」「私を忘れないで」

※由来、誕生花、西洋の花言葉(英語)などもあります。

花名・花言葉の由来

花名の由来

この花のドイツ名は「vergissmeinnicht(私を忘れないで)」。英国でもその直訳の「forget-me-not」と呼ばれています。日本でも同様に「忘れな草」「勿忘草」と名づけられました。この花名は、中世ドイツの悲恋伝説(下記参照)に登場する騎士の言葉に由来します。

属名のミオソティス(Myosotis)は、ギリシア語の「mys(ハツカネズミ)」と「ous(耳)」を語源とし、細長く多毛で柔らかい葉の様子がハツカネズミの耳に似ていることにちなみます。

花言葉の由来

花言葉の「真実の愛」「私を忘れないで」も中世ドイツの悲恋伝説(下記参照)に由来します。

 

ワスレナグサ誕生花

2月7日、2月29日、3月15日、4月5日

 

ドナウ川の悲恋伝説

ある日、ドナウ川のほとりを若い騎士ルドルフと恋人ベルタが散策していました。するとベルタは岸辺に咲く美しいこの花を見つけます。ルドルフはベルタのためにその花を摘もうと岸を降りましたが、誤って川の流れに飲まれてしまいます。ルドルフは最後の力を尽くして花を岸に投げ、ベルタに「Vergiss-mein-nicht!(私を忘れないで)」という言葉を残して死んでしまう。

残されたベルタは、亡き人の思い出に生涯この花を身につけ、その花は「忘れな草」と呼ばれるようになったと。

 

ワスレナグサの種類

ワスレナグサは、広義にはムラサキ科ワスレナグサ属の種の総称で、狭義にはシンワスレナグサの和名になります。日本の園芸業界ではノハラワスレナグサ、エゾムラサキなどがワスレナグサとして流通しています。

シンワスレナグサ

学名は「Myosotis scorpioides」。”scorpioides” は「サソリの尾のような形の」という意味で、花序がサソリの尾のようにくねっていることにちなみます。ヨーロッパ産の基本種で他のワスレナグサ属と区別するために、「true forget-me-not」という英名がつけられています。花色は薄青。

ノハラワスレナグサ

学名は「Myosotis alpestris」。”alpestris” は「亜高山の、草本帯の」という意味です。英名は「alpine forget-me-not」。花色は薄青、鮮青。日本の園芸業界ではワスレナグサとして流通しています。

エゾムラサキ

学名は「Myosotis sylvatica」。”sylvatica” は「森の」という意味です。英名は「wood forget-me-not」。花色は薄青、薄紫。ワスレナグサ属の中で唯一の日本在来種です。日本の園芸業界ではワスレナグサとして流通しています。

 

西洋の花言葉(英語)

≪Language of flowers≫ 西洋の花言葉一覧

Forget-me-not(ワスレナグサ全般)

「true love(真実の愛)」「memories(思い出)」

 

ワスレナグサの季節・開花時期

旬の季節: 
開花時期: 3月~5月
出回り時期: 3月~5月(最盛期は4月)
花持ち期間: 2~5日程度

 

名称・原産地

科・属名: ムラサキ科ワスレナグサ属
学名: Myosotis scorpioides
和名: 勿忘草(ワスレナグサ)、忘れな草
別名: ミオソティス
英名: forget-me-not
原産地: ヨーロッパ