ウミガメが生きたまま売られている…買った男性が向かったのは?  青空と向日葵の会

生きたまま食用で売り出されていた、絶滅危惧種のウミガメ。
通りすがりの男性が買い、向かった先は…。

パプアニューギニアのとある店。2匹のウミガメが生きたまま、食用として販売されています。

ちょうどその前を通りがかった男性が、2匹を40ドル(約5千円)で購入しました。一緒にいた同僚たちと、ウミガメたちを車に乗せてどこかへ向かいます。

彼らが着いたのは、近くの海。 

ウミガメを、「おうち」へ帰すためだったのです。

売られているウミガメを見つけたとき、助けようと率先して動いたのは、アーロンさんという人物でした。

彼がFacebookに投稿した、海へ帰るウミガメたちの姿に多くの人から賞賛の声が集まっています。

ウミガメは全種、国際自然保護連合(IUCN)が指定した「絶滅危惧種」です。多くの国では捕獲することは禁じられていますが、幾つかの国では漁をすることが認められています。パプアニューギニアも、その国の一つ。

一部の国で行われる法律的に認められた漁によって、日々ウミガメの数は減っていくばかりです。

法的に問題がないからといって、むやみに大量のウミガメを捕獲する人々がいます。食用や精力剤として、ウミガメを高い値段で売るために。そのせいで命を失うウミガメの数は、年間4万匹以上。

このままでは、いつかウミガメの姿を本でしか見ることができなくなるかもしれません。アーロンさんと、彼の同僚たちの行動を見て、絶滅の危機に置かれている動物たちについて振り返ってみなければと思わされます。