しあわせ共済会リンクル 配当ストップ、会員とトラブル

月2%の高配当をうたい、東北や関東地方の自営業者らから現金を預かっていた「しあわせ共済会リンクル」(東京都江東区)の配当がストップし、会員とトラブルになっていることが関係者への取材で分かった。宮城、福島両県と仙台市の消費生活センターには計約70件の相談が寄せられており、1億円以上を預けていた会員もいたという。国の許可なく預金を集めていたとすれば出資法などに抵触する可能性があり、一部の会員は刑事告訴も検討している。

 「中小企業と社員の福利厚生」をうたって設立された。同共済会は会員数を7000人規模と宣伝していたが、実務を担っていたとみられる事務局長の男性(60)が今月6日に死亡。事務局とされたビルに法人登記はなく、業務実態は不明だ。

 複数の会員によると、同共済会は「共済預金」として1口50万円で現金を預ければ月2%の配当を指定口座に振り込むと約束し、事務局長名で預かり証を発行していた。月10%以上の配当を約束された会員もいたという。同共済会にはホームページなどはなく、主に口コミで入会が広がったとみられる。

 会員が受け取った昨年5月26日付の決算報告書には「会員総数は7000人体制」「設立19周年目」などと記載していたが真偽は不明で、2015年度の共済預金については「配当は現状維持」とされていた。

 だが、今月初旬、突然、配当が滞ったという。警視庁本所署や関係者によると、事務局長は6日未明、墨田区内のマンションで死亡しているのが見つかった。自殺とみられる。事務局長が管理していたとみられる預金通帳の残高は800万円ほどしかなかった。

「分かる人不在」

 記者は16日、同共済会の事務局があるビルの一室を訪ねた。だが、インターホンに出た従業員らしき関係者は「分かる者がいない」と答えた。また、パンフレットで「会長」とされた男性は15日の電話取材に「具体的なことは何も分からない」と話すだけだった。

 一方、配当が滞っている人たちは頭を抱える。共済会に3000万円以上預けたという男性は「家族ぐるみの付き合いをしていた人に紹介されたので、信用していた。業務の実態はどうなっていたのか知りたい」と訴える。別の男性は「直前までは配当があったので、トラブルになる直前に知人を入会させてしまった。申し訳ないことをした」と悔やんだ。

月2%の配当を約束した「しあわせ共済リンクル」の事務局長が自殺!被害額16億7千万円はどこへ消えた!

東京都江東区の「しあわせ共済リンクル」という団体で、資金管理を担当していた事務局長の男性(60)が、今月6日までに自殺していたそうです。

「しあわせ共済リンクル」は、東京・江東区在住の人を対象とした交通事故の保険金などの共催会を名乗っていたそうですが、これは表向きで、実際は、高配当をうたい文句に多額の出資を募っていた団体のようで、4月以降は配当がなくなり、出資者が「しあわせ共済リンクル」と連絡が取れなくなったことから、問題になったようです。

 

被害者や消費生活センターによると、共済リンクルは加入翌日に出資金の20%をボーナスとして支給。その後、毎月2%の配当を約束していた。月利10%での契約者もいた。超低金利時代に利回りの良さが評判となり、口コミで広がったという。
被害者の中には10年以上前に入会した人もおり、3月までは毎月配当があったという。資金運用の実態は不明で、新規加入者の出資金を先に契約した人への配当に回す自転車操業が行われていた可能性がある。

出典 河北新報

被害は、福島県と宮城県に集中していて、被害額は福島県で10億円以上、宮城県で6億7千万円にのぼり、被害者も福島県と宮城県合わせて80人になっています。

また、出資額は一口50万円で、被害者の中には、1億円以上出資していた方もいるそうです。

被害者の年齢も、30代〜70代と広範囲にわたっているようです。

警察が、特定金融機関以外で、不特定多数から元金を保証して資金を預かる行為を禁じた出資法に抵触する疑いがあるとして、情報収集していた矢先の事務局長の自殺ですから、出資者にとっては、不安で仕方がないでしょうね。

 警視庁本所署や関係者によると、事務局長の妻が6日未明、夫が暮らす墨田区のマンションを警察官と訪れ、浴室で死亡している夫を発見した。浴室は目張りされ、練炭がたかれていた。目立った外傷はなく、警察は自殺と判断した。

事務局長はこのマンションで韓国人女性と同居。マンションの室内からは「申し訳なかった」と女性に宛てたとみられるメモが見つかった。共済リンクルの関連資料はなかったという。

妻は警察の調べに、「夫は多額の負債を抱えていた。負債額は分からない」などと話しているという。多額の負債と出資金の関係は不明だが、高配当をうたった「共済預金」が行き詰まり、自殺を図った可能性もあるとみられている。

共済リンクル事務局が入居する江東区のビルの管理会社によると、事務局長の遺体が見つかった6日以降、出資者とみられる人々が事務局に押し掛けている。管理会社も共済リンクルと連絡がつかないという。事務局とされたビルの住所に法人登記はなく、業務実態は依然不透明なままだ。

出典 河北新報

 

この事件に対してネットでは以下のような書き込みがありました。

名前からして怪しさ100%で笑う
よくこんなのに金渡す気になるな

 

高い利回りに飛びつくのがようわからん
何かおかしいんじゃないかって直感が働くだろ

 

月2%なんて投資が分かっている人間ならまともじゃないって分かる話
もうちょっと勉強させるべきだなわ

 

みんなまともじゃないって言うけど騙されてる奴の事業は
騙されて加入したときもっと利回りいい状況で本人の感覚狂ってるんだよ

 

自殺するくらいならどうしてこんなあからさまな詐欺するんだろう
それとも死んだ事務局長は捨てごま?

 

共済のこの手のやつは昔議員が主導して詐欺ってた事件あるだろ
なんで規制されたはずなのに似たようなの起きてるんだよ
当局は財務局か?ちゃんと仕事してくださいよ

 

こういう所は元金返さずに配当払って金集めての自転車操業だからな
元金返せって言ってもなんだかんだのらりくらりで逃げて最後に焦げ付いてこうなる

 

最初に入って元金まで取り返して脱会出来てたならプラスだろうけど

 

考えられるのは自分のヤバイ借金返済とか、使い込んだ会社の金の補填とかだけど、そういうのが全然出てこないなら変な話だな

出典 http://hitomi.2ch.net/

 

最後に、毎月2%の配当というのは、ありえない話だと普通に分かると思うが、出資されていた方は感覚がずれていたとしか言い様がないですね。16億7千万円という被害額はどこへ消えたか、興味がありますが、状況を見守りたいですね。

共済の配当で行われていた可能性のある、ポンジ・スキーム(枠組み)とは?

ポンジ・スキームの仕組みの簡単な説明です。

事務局があって、既に会員が何人かいる。

そこへ、新規の会員がお金を持ってやってきます。

そのお金を事務局へいったん預けます。
お金を持ってきた人には、「事務局でお金を運用して、あなたのところに配当します」と嘘を言う。 実際には、運用することはなく、既に会員だった人々に配当としてお金が配られる。
余ったお金は事務局がもらう。

そして、さらに新規の会員がお金を持ってやってきます。

このお金も運用するのではなく、既存会員に配られます。先ほの新規会員の人にも既存会員として配当金が配られる。

そして、また、新規の会員がお金を持ってやってきます。

同じ手口で配当金を配っていきますが、いずれなくなってしまいます。 最終的には、会員にはなっているものの、お金が貰えないという人が出てきます。
この時点で、やっと事件が発覚しますが、事務局側の人間は、既に逃亡してしまっているということが多い。

この仕組みを行った「チャールズ・ポンジ」という詐欺師の名にちなんで、「ポンジ・スキーム」と呼ばれている。

通常は、短期間で破綻するシステムだが、「しあわせ共済会」は10年以上も続いたということです。

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コメント: 1
  • #1

    小田ベスト (水曜日, 15 6月 2016 07:25)

    詐欺に注意。うまい話は無いんですよ。ノーリスク、ハイリターンが有るならみんな億万長者だよ。気をつけて。