あれから4年。お前は今でも俺の生涯最愛の親友だ。

レオンは拾ってきたとき獣医さんに

3歳~5歳位だと言われたから、

15年生きたということはずいぶん長生きだったんだろうな。

15年間で尿路結石の手術2回、2回とも麻酔から覚めず死にかけ、

同居猫とのけんかで目を怪我し、

悪化して片目摘出。その時は半月も入院したな。

かなり年取ってよれよれになってたある寒い朝、

ベッドの下の隙間でうずくまってるのを発見。

年も年だから、このまま静かに逝かせてやろう、と、

仮病使って仕事休み、一日中レオン抱いてた。

レオンとのいろんな事が思い出されて、

飯も食わずじっとしてた。

夜になった。

おれ、泣きながら

「なあレオン、もう少しだけ一緒にいてくれよ。頼むよ」と、

何度も何度も繰り返してた。

夜が明け始めるころ、

レオンはよろよろしながらもがぶがぶ水を飲んだ。

トイレで盛大におしっこもした。

朝には缶詰も食べて、持ち直してくれた。

レオンはそれまではほとんど鳴き声を出さない猫だったのに、

人の顔を見ると「うにゃうにゃうなーんうなーん」と、

まるでおしゃべりしてるみたいな鳴き声をあげるようになった。

レオンはそれから1年頑張ってくれた。

おれが出張に行ってる間、

母に預けていたんだが、

飯もがつがつ食い元気にしてたそうだが、

おれが部屋に行くと、

安心したようにうずくまりそれっきり飯も食わず、

次の日静かに息を引き取った。

おれの帰りを待っていてくれたんだと思う。

今思うと、レオンの寿命は1年前に尽きていたんだろうなあ。

でもあのころのおれは、いろんなことでかなり参っていたから、

きっと心配で逝けなかったんだろうなあ。

あれから4年。

レオン、お前は今でもおれの生涯最愛の親友だ。

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コメント: 1
  • #1

    隣のトト子 (金曜日, 30 1月 2015 21:55)

    親友以上ですね。わかる〜。泣く。