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『なぜ「そうじ」をすると人生が変るのか?』志賀内泰弘

「ゴミを1つ捨てる者は、大切な何かを1つ捨てている

    ゴミを1つ拾う者は、大切な何かを1つ拾っている」

これは私の「そうじの師」から
教えていただいた金言です。

師は、1年間に10万本の吸殻を
拾って歩いていました。

毎日300本です。

それも75歳になってから始め、
10年後の85歳になったとき、
100万本を達成しました。

バスでも電車でも、
どこへ行くときにも
右手には金バサミ、
左手には紙袋を持って
拾い続けられました。

「大切な何かを拾っている」
とは何なのか。

「品格」「こころ」「おもいやり」
「自尊心」「高潔」「公共心」
「道徳心」「魂」「礼節」…

人によってさまざまな言葉が
当てはまると思います。

その中でも、私は「信用」という
言葉を一番に上げたいと思います。

人の目の前でポイッと
ゴミを捨てる人をあなたは
「信用」できるでしょうか。

空き缶を車の窓から
中央分離帯へ投げ捨てる人。

タバコの吸殻を、舗道に捨てる人。

その人たちは、実は、
自分の一番大切な「信用」を
捨てているのです。

いくらお金持ちでも、
どれほど大きな会社の社長さんでも、
「空缶のポイ捨て」をするような
人とは付き合いたくありません。

もし、そういう人と、
友達だと見られるだけで、
こちらの「信用」が
落ちてしまいます。

数年前に
「お金で買えないものはない」
という発言が
物議を醸したことがありますが、
たとえ
「お金で信用を買える」
としても、
「お金で買った信用」は、
お金がなくなれば、
一緒に消えてしまいます。

『なぜ「そうじ」をすると人生が変るのか?』志賀内泰弘

 ダイヤモンド社
 

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コメント: 1
  • #1

    ひつじの親子 (土曜日, 17 1月 2015 19:32)

    良く分かりました。今年は堅実に生きます。ありがとうございました。