★限界を突破する心構え★【比叡山に1200年伝わる静の荒行を 満行した宮本祖豊さんが語った「限界を突破する心構え」とは?】...

★限界を突破する心構え★

【比叡山に1200年伝わる静の荒行を
 満行した宮本祖豊さんが語った
「限界を突破する心構え」とは?】...
 
 伝教大師最澄が天台宗を開いた
 比叡山延暦寺に伝わる難行の1つ
 十二年籠山行。 

 2001年にその難行を満行した
 宮本祖豊さんにとって最大の難関と
 なったのは好相行(こうそうぎょう)
 でした。
 
 死と隣あわせになったその行の中で
 宮本祖豊さんが掴み取った
「限界を突破する心構え」とは――。
  
※対談のお相手は、
 2009年に千日回峰行を満行した
 光永圓道さんです。

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(宮本)
 私にとって最大の難関であったのは、
 浄土院で最澄上人に仕える前に、
 身も心も清めるために行う
 好相行でした。

 浄土院の拝殿の奥の間で
『仏名経』に説かれている3000もの
 仏の名前を一仏一仏唱えながら、
 焼香し、お花を献じ、
 そして五体投地、つまり両膝、両肘、
 額を床につけて礼拝し、
 そして立って、また体を折り曲げて
 礼拝する。

 三千仏ですから、
 これを1日3000回行います。

 それを仏さんが目の前に立つまで
 続けるのです。

(光永)
 大変な行ですが、
 実際に臨まれてみていかがでしたか。

(宮本)
 歴代の満行者はだいたい3か月、
 30万回ほどで
 目の前に仏さんが立つと言います。

 ところが、私は何か月やっても
 見えてこないのです。

 見えるまでは何年でも続けなければ
 ならないのですが、
 行の最中はずっと眠らず、
 横にもなりませんから、
 どんどん痩せて首が細くなり、
 首がガクッと落ちて上がらなくなる。

 両手両足は割れて血が溜まり、
 膿(う)んでくる。

 そのうち目の焦点が合わなくなり、
 平衡感覚を司る三半規管まで
 狂ってきて立っていられなくなり、
 9か月経ってとうとう
 ドクターストップがかかりました。

 礼拝を続けながら体力を回復させ、
 1年近くかかって再開しました。

 今度こそは、
 と決死の覚悟で臨んだのですが、
 やはり仏さんは一向に現れない。

 結局、再開して9か月で
 2度目のドクターストップがかかり、
 さすがに3度目は
 お許しをいただけないだろう
 と観念していたら、

「もう少し体が持ちそうだ」

 という検査結果が出て再開しました。

 私の心境としては、
 もはや出し尽くしてしまって
 どうしようもないという思いでした。

 いまから振り返ると、
 仏さんを感得するには
 そういう精神状態になることが
 求められていたわけですが、
 2度のストップがかかるほど私は
 多くの煩悩を抱えていた
 ということなのでしょう。

 その囚われが、
 死の淵まで追い込まれて
 ようやく消えたようで、
 3度目の行が始まって1か月ほどで
 目の前に仏さんが立ちました。

 約600日、
 百数十万回の五体投地を経て
 好相行を満行し、
 ようやく浄土院に入ることが
 できたんです。

(光永)
 限界に差し掛かった時には、
 どのような心持ちで
 行をお続けになったのですか。

(宮本)
 もう2度と立ち上がりたくない
 という限界まで来た時に、
 あと1回、あと半歩とまた立ち上がる。

 その積み重ねが、
 壁をやぶることに繋がっていくのです。

 あと1回やったら今度は死のう、
 あともう1回、もう1回と、
 ギリギリのところで
 なお前に出たからこそ
 越えられたのだと思います。

 印象に残っているのは……

※この後、宮本さんが語った
「過酷な難行の中で掴んだ
 人間にしか出来ない生き方」とは――。

 続きはぜひ、
 最新号(12月号)
 p.24~32をお読みください!
 
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「極限の行に挑む」

 宮本祖豊
(比叡山十二年籠山行満行者
 比叡山延暦寺円龍院住職)
 &
 光永圓道
(比叡山千日回峰行満行者
 比叡山延暦寺大乗院住職)

『致知』2015年12月号
 特集「人間という奇跡を生きる」より

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 最新号(12月号)の特集テーマは
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《特集:人間という奇跡を生きる》

「人生はあなたに絶望していない」

 柳澤桂子
(生命科学者)
 &
 永田勝太郎
(公益財団法人国際全人医療研究所
 代表幹事)

 ・  ・  ・  ・  ・

 以来40年以上、
 自宅の病床にて命をテーマとした
 執筆活動を続ける
 生命科学者の柳澤桂子さんと
 医師の永田勝太郎さんが語った
 病と向き合う中で気づいた
 人間という奇跡とは。

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「生きているという
 この素晴らしき人間の奇跡」

 桜井邦朋
(宇宙物理学者、神奈川大学元学長)
 &
 山崎直子
(宇宙飛行士)
 &
 村上和雄
(筑波大学名誉教授)

 ・  ・  ・  ・  ・

 私たち人類が解明できない謎は
 数知れません。

 宇宙や生命に関する謎も同様です。

 桜井邦朋氏は宇宙を、
 村上和雄氏は遺伝子の世界を
 研究する中で、
 その深奥、かつ神秘の世界に
 触れ驚愕したといいます。

 宇宙飛行士として
 ディスカバリー号に
 搭乗した山崎直子さんを迎えて、
 人間として生きることの奇跡を
 3人で語り合っていただきました。

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「平熱37度が健康な体をつくる」

 吉村尚美(クリニック真健庵院長)

 ・  ・  ・  ・  ・

 平熱36度以下の低体温の人は
 がん、心筋梗塞、脳梗塞、
 糖尿病、高血圧などの疾病に
 罹りやすいといいます。

 これらの病気を最先端医療と
 正しい食習慣で治癒させる
 クリニック真健庵院長の
 吉村尚美さんにその実践と
 病気を治す心得を伺いました。

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