「天間荘の三姉妹」
―突然の天災で失ってしまった大切な人へのそれぞれの深い思いがエンディング後の余韻にも残る作品かな、とー
「天間荘の三姉妹」は、2022年の日本映画。監督は北村龍平。
漫画家・高橋ツトムの代表作「スカイハイ」のスピンオフ作品「天間荘の三姉妹」を実写映画化。
キャストは・・・
のん、大島優子、門脇麦、高良健吾、寺島しのぶ、三田佳子、柴咲コウ、永瀬正敏ほか。
映画は・・・
天界と地上の間にある街・三ツ瀬で、老舗旅館「天間荘」を切り盛りする若女将の天間のぞみ。妹のかなえはイルカのトレーナーで、母親で大女将の恵子は逃げた夫をいまだに恨んでいる。ある日、謎の女性イズコが小川たまえという少女を連れて天間荘を訪れる。たまえはのぞみとかなえの腹違いの妹で、現世では天涯孤独の身だったが、交通事故で臨死状態に陥ったのだという。イズコはたまえに、現世へ戻って生きるか天界へ旅立つか魂の決断ができるまで天間荘で過ごすよう話す。
急に現れた腹違いのたまえに、戸惑うところもあった姉妹や、母親だったが、荘の雑用をこなすようになったたまえの存在が、不思議に、いろいろな人の心に溶け込むように、和ませるようになり・・・。しだいに、心通わせ、そんな天間荘の暮らしがずっと続くように思い始めた「たまえ」だったが、いつかは別れなければならない運命を知ることになる。
能年玲奈の名義だった「カラスの親指」、「ホット・ロード」「海月姫」、のんに改名後の「星屑の街」「私をくいとめて」「さかのこ」など、彼女の出演映画のいくつかを観てきたが、ジャスト・ミートだった「あまちゃん」が、あまりにはまり役かつ、そのイメージがつよかったこともあって、いまひとつ、映画での印象は、あまり強くない感じが・・・。
今回は、どうかな、と思ったのだが、この映画での「のん」は、小生は、いい印象を持った。東日本大震災の津波でなくなってしまった姉たちと、臨死状態になっている「たまえ」役ののんという設定をみて、ちと大林宜彦監督の「あした」を連想してしまった。あちらは、海難事故で亡くなってしまった人々(赤川次郎の原作では、バス事故だったが、ここは設定が変えてあった)が、それぞれ大切なひとたちに、一夜だけ会いに来るという話だったが、どちらも、大切な人への深い思いは、共通しているような気がした。
石川慶『ある男』(2018)
主人公である在日三世から帰化した弁護士の城戸章良(妻夫木聡)は、かつての依頼者である谷口里枝(安藤サクラ)から、里枝の亡くなった夫「谷口大祐」(窪田正孝)の身元調査の依頼という奇妙な相談を受けます。
里枝は次男の遼を病気で亡くしたことをきっかけに離婚を経験した後、長男の悠人(坂元愛登)を連れて故郷に戻り、やがて出会う「谷口大祐」と再婚します。新たに生まれた子供の花(小野井奈々)も含め、4人で幸せな家庭を築いていましたが、ある日突然、夫が職場で不慮の事故死を遂げます。
悲しみに暮れる中、大祐の法要の日、長年疎遠になっていた大祐の兄・恭一が(眞島秀和)訪れ、遺影を見ると「これ、大祐じゃないです」と言い放ちます。愛したはずの夫「谷口大祐」は、まったくの別人でした。「谷口大祐」として生きた「ある男」は、いったい誰だったのか。何故別人として生きていたのか、その謎の解明に城戸章良が動き出す展開です。
上記のプロットからは、文学作品を原作とする映像作品として勅使河原 宏『他人の顔』を横に置き、野村芳太郎『砂の器』や内田吐夢『飢餓海峡』を思わせるミステリーとしても受け取れるプロットが展開します。
しかし、作者の平野啓一郎氏の原作小説でのテーマは「愛」であり、「愛にとって過去は必要なのか」という切実な問いから小説は刊行されたようです。尚且つ、この映像作品を通して私が受け止めたのは、「アイデンティティとは何か」という存在論的な主題でした。
そこには、殺人事件を契機とした犯人家族にのしかかる世間の不条理、民族差別やヘイトスピーチ、SNSでの成りすましといった社会性を加味し、普段は当たり前のように思っている「国民」や「市民」という社会的な自己の存在証明の揺らぎを読み取ることもできるでしょう。更には自己を支えてきた要因としての「血縁」、「過去」、敷いては「歴史」というような点まで想像力を巡らし、自らのアイデンティティの根拠を問うていく展開に作品の深さを感じます。
そこには日常では意識せずとも生きていけるような事柄が、「負」の形で登場人物にのしかかりますが、それは偶然とも言えるような状況で起こります。
特に身に起こった不幸は、その因果を遡及して納得した解釈を導くことで意識を安定させていくのが一般的でしょうが、どうしてもそうした必然性を導き出せない場合は人により「運命」や「宿命」として内面化し、アイデンティティを補強していくのも1つの方法かもしれません。
しかし、そうした「運命」や「宿命」という被投的な観念に対し、「愛」という形で物語を提出したのがこの作品と言えるかもしれません。
この作品の特徴は、原作同様に登場人物のキャラをリアルにとてもうまく描いている事です。谷口大祐(X)役の窪田正孝氏のみならず、いやらしさ満点キャラである小三浦憲男役を柄本明氏が演じた点などは、特に印象的なキャスティングです。
三島有紀子『ビブリア古書堂の事件手帖』(2018)
五浦大輔(野村周平)は、祖母の遺品から夏目漱石の直筆と思われる署名が入った『それから』を見つけ、著者のサインの真贋を確かめてもらうために北鎌倉の古書店「ビブリア古書堂」を訪れます。
店主である篠川栞子(黒木華)は極度の人見知りでありながら本に対して並外れた情熱と知識を持っており、サインの謎を解き明かし、本には大輔の祖母絹子(渡辺美佐子)が死ぬまで隠し通してきた50年前に“秘密の恋"をしていたことを解き明かします。
そんな栞子の推理力に圧倒された大輔は、足を怪我した彼女のために店を手伝うことになりますが、やがて大輔は、栞子が所有する太宰治『晩年』の希少本をめぐり、大庭葉蔵と名乗る謎の人物が彼女を付け狙っていることを知ります・・・・。
三上延氏のベストセラー小説を原作とした標記は、その第一話「夏目漱石『漱石全集・新装版』」で触れた絹子の“道ならぬ恋”をについて、1964年を舞台に脚本化している点に大きな特徴があります。当時の絹子(夏帆)は夫が有りながら、近隣に住む画家志望の青年である田中嘉男(東出昌大)と恋に落ちます。その田中嘉男が尊敬してやまない作家が太宰治であり、原作の第四話である「太宰治『晩年』」と繋がるプロットになっています。
その結末は、栞子が所有する太宰治『晩年』の希少本をめぐり、何故、大庭葉蔵と称する男が、『晩年』を必要に欲しがるかというミステリーの謎が絹子と嘉男に絡めて解き明かされる展開は、原作小説を改変したこの作品のプロット上の見所と言えるでしょう。
興味深い点としては、ヒロインの栞子は文学オタクですが、生身の人の心がわからない褊狭な性格として設定しており、それに対して大輔は幼い頃に祖母から叱られたことで、本が読めないメンヘラ・キャラとして登場していることです。
プロットは、そんな大輔の行動が、読書のみに耽溺し希少本に大きな価値を見いだす栞子の世界像を打ち破る点に、この作品のテーマが見え隠れするのですが、そのガジェットとなる『晩年』を筆頭に、太宰治の文学的世界が、一方で大庭葉蔵のストーカー的なメンタリティを支え、一方で嘉男の持つ作家性の背後にあることを執拗に描いています。
彼らを引き付ける太宰の言葉は次の通りです。
「自信モテ生キヨ 生キトシ生クルモノ スベテ コレ 罪ノ子ナレバ」
特に、田中嘉男は1960年代までにはよく見かける文学青年として造形されており、その自身が志向する文学観が、こうした太宰を媒介として、絹子に対する「絶対感情」としてもリンスさせて描いている点は、原作で扱った「本」というガジェットのみならず、そこで表現されている小説の意味や背後にいる作家までをも意識させることで、単にミステリーに留まらないより豊かなオリジナリティを受け取る作品になっています。
その点、文学オタクの栞子は、狂言回しの役どころとも思われ、この作品の核は嘉男と絹子によって紡がれた“悲恋”のシーンがその超越性において、観る者を引き付けるような気もします。
どこから書いていいかわからないくらい
面白かった‼️😆
物語は
目的は違えど守るものの為に命を捧げる
屈強身体を持ち
鉄の意思の持つ
2人の勇者の物語
この2人の関係の描きかたが実に素晴らしい
序盤中盤終盤と
3つの描きかたを分けて描いてます
まぁストーリー的にはそこまで目新しいものではないものの
この作品の素晴らしさは
とにもかくにも
この監督の手腕が全てと思わせる演出!🎥
映像美!✨
ド迫力❗
ほんとーーに
見事でした!!
こんな作品ハリウッドでも観たことない!😆
ていうほど
見ごたえありました!!
3時間もある作品でしたが
全く長くは感じませんでした!
みなさんの評価が高いのが納得でした!!
エンタメ映画はハリウッド!
という時代ではなくなりつつありますね
インド映画
韓流映画といい
アジアンテイストが
スパイスが効いてて深みがあります
邦画もそうあって欲しいですね
とにもかくめちゃめちゃオススメです!😆
PS
初めてインドのダンスカッケー😆と思いました
♪ナートゥ ナトゥナトゥナトゥナトゥ~♪
山田洋次さん
『東京家族』(2013)
2012年5月、瀬戸内海の小島で暮らす平山周吉(橋爪功)と妻のとみこ(吉行和子)は、子供たちに会うために東京へやってきます。
郊外で開業医を営む長男の幸一(西村雅彦)の家に、美容院を経営する長女の滋子(中嶋朋子)、舞台美術の仕事をしている次男の昌次(妻夫木聡)も集まり、家族は久しぶりに顔を合わせます。
最初は互いを思いやるのですが、のんびりした生活を送ってきた両親と、都会で生きる子供たちとでは生活のリズムが違いすぎて、少しずつ溝ができていきます。そんななか周吉は同郷の友人を訪ね、断っていた酒を飲み過ぎて周囲に迷惑をかけてしまいます。一方、とみこは将来が心配な昌次のアパートを訪ね、結婚を約束した紀子(蒼井優)を紹介されます。翌朝、とみこは上機嫌で幸一の家に戻って来るのですが、突然倒れてしまうのでした・・・・。
標記は、小津安二郎監督作品『東京物語』の舞台を現代に置き換えたオマージュ作品と言われていますが、特に前半は、リメイクと言ってよいほどのプロットの展開がみられます。
その時代背景の違いみならず、ここでは三男と次女にあたる人物が登場せず、次男の昌次(『東京物語』における昌二)は存命ですが紀子とは結婚前であり、この昌次に三男の設定が一部移管されています。
『東京物語』での紀子がヒロインであったように、ここでも紀子が作品全体を引っ張っていると言えるでしょう。そこには山田監督のオリジナリティとして、昌次と父親の周吉との間には昔から確執がある親子として描いており、その事が、昌次の恋人である間宮紀子の存在をより強く打ち出す背景となっています。その点、この作品の見せ場は、『東京物語』とは違うプロットによる紀子が登場した後半に充てられているようです。
この昌次と紀子とは、東日本大震災のボランティアで巡り合った2人であり、山田監督の描いたこの2人は、現代の若者一般の中でも、誠実に生きているやさしい若者として描いています。それに対し、周吉は旧友の沼田三平(小林稔侍)と共に、居酒屋で管を巻く「通俗道徳」(安丸良夫)に縛られた老害と捉えている点が面白いところです。
ポイントは、老夫婦が今回の上京で紀子と初めてあった設定になっている点です。
ネタバレになるので詳細は割愛しますが、私は、とみこが昌次のアパートを訪れ、紀子と初めて会ったシーンが、この作品のハイライトだと受け止めています。
そこでの紀子は非の打ちどころのない女性として描かれており、それを実感したとみこが、翌朝に上機嫌であった理由なのですが、周吉はその詳しい事情を知らずにとみこの心情を受け止めたことが、ラストに向けての上手い伏線になっています。
その点、『東京物語』同様に、周吉と紀子との別れのシーンには泣かされるのですが、そこに亡くなったとみこの想いもオーバーラップさせているのは、この作品ならではのテーマを描いた出色のシーンでしょう。
ラストシーンは、『東京物語』同様に和室でのローアングルで捉えた周吉と共に、カラーの小津作品に観られる様な「赤」の色彩も散りばめられた映像も鮮やかでしたが、次女の京子(香川京子)が傍にいない孤独な周吉であっても、その悲哀をテーマにしたことのみならず、困難な現代社会においてもニヒリズムに陥らず、昌次と紀子に象徴されるような誠実な若者が健在であり、未来への可能性があることを示唆した作品ともいえるでしょう。
その意味では『東京物語』が「家族崩壊」の物語であるのに対し、この作品は大半を同じプロットで展開していくのですが、紀子を仲立ちにした昌次と周吉との親子に観る「家族回復」の物語と言えるかもしれません。
ホラー映画の金字塔『エクソシスト』続編、予告編公開!90歳エレン・バースティンが50年ぶり復帰
ホラー映画の金字塔『エクソシスト 』(1973)の直接的な続編となる映画『ザ・エクソシスト:ビリーバー(原題) / The Exorcist: Believer』の予告編(海外版)が、米ユニバーサル・ピクチャーズ公式YouTubeチャンネルで公開された。続編3部作の第1章となり、10月13日全米公開を予定している。
【動画】悪夢再び…50年ぶり続編『ザ・エクソシスト:ビリーバー(原題)』予告編
作家ウィリアム・ピーター・ブラッティ の同名小説に基づく『エクソシスト』は、12歳の少女に取り憑いた悪魔と二人の神父の戦いを描いたホラー。少女がブリッジをして階段を降りる“スパイダーウォーク”など、多くの観客にトラウマを植え付け、世界中でオカルトブームを巻き起こした。その後、続編2作や前日譚となる『エクソシスト ビギニング 』、2016年には後日譚テレビシリーズも制作されている。
約50年ぶりに製作される1作目の続編映画では、突然森に失踪した二人の少女が、何者かに取り憑かれて戻ってくるところからスタート。少女たちの精神状態が不安定になり、次第におぞましい姿へと変わっていく。
少女の父親が助けを求めて訪れた先は、1作目で同様の出来事を経験したクリス・マクニールだった。予告編には、現在90歳のエレン・バースティン が50年ぶりに再演したクリスが登場し、悪魔に対して「私たちは以前会ったことがある」と話しかける。もちろん、トラウマ楽曲で知られるお馴染みのテーマソングも使用されている。
メガホンを取ったのは、リメイク版『ハロウィン 』を手がけたデヴィッド・ゴードン・グリーン 監督。なお、米ユニバーサルは予告編公開と同時に、第2章となる次回作『ザ・エクソシスト:ディシーバー(原題) / The Exorcist:
Deceiver』を2025年4月18日に全米公開することを発表している。(編集部・倉本拓弥)
平山秀幸『やじきた道中 てれすこ』(2007)
時は太平。大阪で「てれすこ」という怪魚の噂が飛び交っている頃、江戸の品川遊郭では、花魁のお喜乃(小泉今日子)に惚れた飴細工職人の弥次郎兵衛(十八代目中村勘三郎)が、女郎屋からの足抜けを手伝い、彼女の故郷である沼津まで一緒に旅することになります。
弥次の幼なじみで、舞台で大失態を演じた歌舞伎役者の喜多八(柄本明)も同行するのですが、3人は詐欺に遭遇したりヤケ酒におぼれたりで一文無しになってしまいます・・・・・。
製作者の佐々木史朗氏によれば、『寅さんシリーズ』の亡き後、真正面からの喜劇映画がなく、そうした日本人ならではの映画を打ち出したいというのが動機でした。
また、落語立川流の顧問であるほど落語に造詣が深い中村勘三郎氏も随分前から温めていた企画らしく、更には平山秀幸監督と脚本の安倍照雄氏も、落語を舞台とした『しゃべれども しゃべれども』でもコンビを組んでいるように、落語を基調としたこの作品への意気込みを感じます。
そうした背景から、ネタバレになるので詳細は割愛しますが、タイトルになっている『てれすこ』と『兵庫船』を筆頭に、『三枚起請』、『お見立て』、『品川心中』、『高砂や』、『狸賽』、『淀五郎』、『中村仲蔵』、『二十四孝』、『野ざらし』、『反魂香』などの古典落語の演目をガジェットにしたプロットが展開していくのが面白くい点で、その味付けは落語ファンにも納得がいくシーンの連続であり、理屈なく笑える作品です。
その点は、稀代の名優の勘三郎氏と怪優の柄本明氏に加え、小泉今日子さんの持ち前の役者としての個性も全開で、その3人が醸し出すインタープレイも絶妙です。
そうしたプロットと3人の「粋」な身ぶりから想起するのは、やはり川島雄三監督作品『幕末太陽傳』ですが、この作品は「道中もの」とはいえ、その笑いから共通して味わえることは、「米の飯と天道様は何処へ行っても付いて回る」という楽観的な世界観でしょう。
さらに目を引くには、この3人を支えている名バイプレイヤーたちが脇を固めていることです。冒頭シーンの淡路恵子さんと笑福亭松之助師匠から、ラサール石井氏、吉川晃司氏、鈴木蘭々さん、間寛平氏、南方英二氏、松重豊氏、國村隼氏、波乃久里子さん、麿赤児氏、柳家三三師匠などです。中でも、てれすこを食べさせる怪しげな茶屋主人のお仙に扮した藤山直美さんの怪演は、印象深い一幕でした。
この作品は、今の時代に逆行していることから深いメッセージ性は無いのですが、その点は古典的な日本の時代劇としては、大映の放った「狸もの」などのポリシーを引き継いだ作品と言えるでしょう。
『ミッション・インポッシブル ゴースト・プロトコル』
—今観ても、凄いアクション―
本シリーズの4作目の作品。先週公開された『デッドレコニング』を観て、その面白さと緊迫感によるエンタメ性を痛感。前シリーズ劇場で観たが、改めて、これまでのシリーズの観直し、その中で本作がまだレビューしていなかったので書き留めた。
本作辺りから、イーサンのアクションも、単なるスパイ・アクションからド派手で命がけのスリリングなアクションの度合いが増してきている。作品冒頭、ロシアの象徴であるクレムリンを吹きとばすという爆破シーンは、現代のきな臭い世界情勢では、社会問題にもなるのではないだろうかと思われるシーンだ。
それに、ドバイの世界最高のビル・ブルジェ・ハリファでの、外の窓伝いの宙づりシーンは、緊迫感がマックス。ワイヤーで固定されているとはいえ、スタント無しであの撮影に挑むのは、トムしかいないだろう。また、ラストの駐車場でのファイティング・アクションでは、本当に怪我したとか…。常に、観る人を楽しませる為に、私達の想定以上の演出、演技に取り組むトムの俳優魂には、頭が下がる思いだ。
今回のミッションは、クレムリン爆破の容疑者とされてしまったイーサンのチームに対してアメリカ政府は『ゴースト・プロトコル』を発令し、IMFを無きモノにしてしまう。政府のバックアップ化亡くなったイーサン達は、自分達の濡れ衣を晴らす為、クレムリン爆破犯を追う。しかしその裏には、核弾頭を狙うテロ組織の存在が浮上し、核断頭発射阻止を巡り、テロとの攻防戦が、繰り広げられる。
本作の舞台も、ロシアから始まり、ドバイ、インド、そしてアメリカと世界を股にかけてのオール・ロケ。そして、本作からイーサンの仲間のウィリアム役として、ジェレミー・レナーが、派手なアクションに果敢に挑んでいる。また、紅一点のジェーン役には、『デジャブ』でデンゼル・ワシントンと共演したポーラ・パットンが、強靭な女スパイを演じている。
大林宜彦監督作品「この空の花 -長岡花火物語」
ーささやかな映画ファンの喜びの記憶とともに・・・ー
何気にニュースみていたら・・・・長岡の花火大会が行われたという。なかでも、最大級の尺玉により打ち上げられたな花火の様子は、実に見事だった。この長岡の花火は、世界平和を願って打ち上げられるものだという。
太平洋戦争下での長岡大空襲、そしてこの長岡花火誕生までの成り立ちを描いた大林宜彦監督による初のデジタル撮影作品だったのが、「この空の花 -長岡花火物語」。
これ以降、大林監督の作品は、ガンに侵されながらも、執念の完成をみた「海辺の映画館~キネマの玉手箱」まで、戦争の残していった深い爪痕を一貫して描くようになる。
個人的にだが、小生は、大好きな大林作品のなかでも、この「この空の花 -長岡花火物語」には、他とは違った思い入れがいささかある。
ちょうど、この映画が製作されるという前後、偶然だが、長岡市のホームページで、映画へに寄付を募集する記事をみた。高額なら、スクリーンで名前がクレジットされるというが、とても、そのような大々的なサポーターにはなれない。大好きな大林監督の映画に、少しでも力になれば・・・とほんの一万円だけ、明記された住所に書留でおくった。その後、長岡市からピンバッチ、ホームページに、寄付者の名前に自分を発見して、それだけで幸せな気分にひたったのを今でも覚えいる。
劇場では、タイミングがあわずに、観ることができなくて、あとでブルーレイで鑑賞。せめて、パンフだけでもと、オークションサイトで入手したが、その出品者は、かの映画でエキストラをつとめたという。なんとも、うらやましい体験をされたと思いつつ、ことのかかわりの大小はあるけれど、大林監督のあの映画に関係するひとと、偶然にも結び付いた不思議を、感じたのでしたよ。
#長岡花火
#大林宜彦監督
#この空の花
#私的でささやかな映画での幸せ
「日輪の遺産」
浅田次郎の同名小説を、
「半落ち」の佐々部清監督が堺雅人主演で映画化。
小説を読んで泣いて、映画見てまた泣きました。
昭和20年8月10日、帝国陸軍の真柴少佐は、陸軍が奪取した900億円ものマッカーサーの財宝を移送し隠匿せよと密命を受ける。
その財宝は、敗戦を悟った軍上層部が祖国復興を託した軍資金だった。
真柴は小泉中尉や望月曹長、そして勤労動員として呼集された20人の少女たちとともに任務を遂行するが……。
少女と彼らには強い絆が生まれていく。
少女達は本当によく笑う。
大変な作業でも、励ましながら笑う。
箱の中身も知ろうともなく、自分の妹達のためのもの?を大切に運ぶ。
彼女達を引率する先生にユースケ・サンタマリア。
無事に任務も終了すると、本部から残酷な命令が下る。
それは少女たちを毒殺しろというもので、青酸カリも一緒に同封されていた。
何とか殺さないようにと懇願する真柴たちだったが、命令は却下されない・・・。真柴は命を張る。
たまたまこの話をドア越しに聞いていた少女の一人。
家に帰りたい‼️
でも、大好きな少佐さん達が、どうなるか?
死ぬかもしれない、自分達のかわりに。
悩む・・・。
なんとか、それを回避した真柴。
ホッとして早く薬を処分しようと、カバンの中を探るがない。
いくら探してもない。
二人はハッとして顔を見合せて、慌てて豪内に走りもどる。
財宝を隠した洞窟の祠前に彼女達の荷物が綺麗に並べて置いてあった。
その後マッカーサーは、通訳の日系人イガラシとこの現場を訪れる。
洞窟の中に入ると凝固した。
金塊の周りに少女達の白骨が輪になって、手を繋ぎ座り守っている
彼らは金塊も少女たちの白骨もそのままにし、洞窟を封印することにした。
「私達がこれを守るの‼️妹達のために、解ってほしいの」。
全てを知った
ユースケ・サンタマリアが、洞窟に一人入っていくのも、堪らない。
「僕は彼女達の先生です。僕が彼女達をつれて行ってあげないと」
銃声が一発響く。
一人だけその時風呂掃除をしていて、知らずに生き残った八千草薫が孫に、その場所で話す。
「もう話してもいいわね」
話終わって・・目の前に、少女達と先生が現れる。
「私だけ生きてごめんなさい。なんで言ってくれなかったの?」
「生きていてくれてありがとう。」
「八甲田山」も好きですが、浅田さんの中では一番すき作品です。壬生義士伝も🙏
『バカ塗りの娘』
バカ塗りとは❓塗っては研いで塗っては研いでを繰り返すー日本が誇る伝統工芸。津軽弁が繋ぐ父娘の物語。プレスの惹句をそのまま引用してみた。青森県弘前市を舞台に津軽塗職人の父と父の仕事を手伝う娘の物語。
父はいかにもな古風な職人風の似合う小林薫、娘の堀田真由は実は知らなかったのだがNHK連続TV小説「わろてんか」(17)で注目を集めたのだそうだ。
監督は鶴岡慧子、本作で初めて知ったが注目していい監督であると思う。原作は地元で勤務しながら創作活動を続けているという高森美由紀の「ジャパン・ディグニティ」、なるほど女性らしい繊細な感性に彩られた作品に仕上がっている。
タイトル通りのバカを描いた映画だと言っていい。バカ丁寧、バカ正直のバカ、「ものづくり」に情熱を傾ける褒め言葉としてのバカの魅力を描いた味わい深い映画である。
さてここからネタバレに抵触する事となる。もっともそれは本編開始後30分余りで明らかになる事ではあるのだが。。
ヒロインの兄は家業を継ぐ事を拒否して美容師になっている。その兄が彼氏を連れてくる。つまり兄は同性愛者だったのである。この設定は必要だったのかな❓と思ってしまった。何だか近年のLGBTブーム(?!)に迎合しているかのようなゲスの勘ぐりをしてしまった。小林薫が抵抗も葛藤もなくスンナリ認めてしまうあたりも不自然に思えた。
父娘やその他の登場人物は方言なのに同性愛カップルがほぼ標準語なのも違和感あったしピアノを漆塗りする為に学校に侵入してしまうのは不法なのではないかと言うあたりも気になった。
そこらの疑問や不満を除けばキャストも良く伝統工芸の素晴らしさや継承する事の大切さ、そして職人の匠の技への敬意が込められた秀作であると思った。「映画美学校」試写室にて鑑賞。
9月1日(金)全国公開。
8月25日(金)青森県先行公開。
公開劇場の情報無し。
42年前の1981年(昭和56年)8月8日、「連合艦隊」(監督松林宗恵)公開。この年の邦画興行収入1位に。
本当に泣ける映画😢
中井貴一デビュー作。ラストで谷村新司の「群青」が流れるともう😭
平和の大切さを感じることの出来る作品でした。
『福沢諭吉』
1991年度作品。カラー、ヴィスタ・サイズ、主演、柴田恭兵、共演、若村麻由美、南野陽子、中村トオル、哀川翔、榎本孝明、勝野洋他、脚本、笠原和夫、桂千穂、撮影、仙元誠三、音楽、久石譲、監督、澤井信一郎、上映時間123分。
レンタルDVDにて初見。公開時何かダサダサの映画のような気がして未見のままに来てしまった事を深く反省。情報を入れていなかったのか澤井信一郎監督である事すら知らなかった。
脚本は大御所2人だし撮影も音楽も好きな人達である。今回、鑑賞してよかったと思う。
おそらく本作は映画やTVも含めて福沢諭吉を主人公とした唯一の作品なのではあるまいか。福沢諭吉が慶應義塾を開校するまでを描いている。低脳未熟な僕は坂本龍馬と同時代人という程度の知識しかなかった。
なるほど戊辰戦争の時に塾で勉強教えていたような人だからドラマチックな主人公にはなりにくいであろうとは思った。「学問のススメ」が有名だが「ペンは剣よりも強し」もこの人が日本語として定着させたわけだ。
先駆的な「脱亜論」を発表するに到る過程をドラマ化すればより興味深いと思うが近隣関係からいって難しそうだ。
澤井信一郎は長回しと移動による演出に冴えをみせて、同時代の志士(獅子)たちと比べておとなしめの座学的人物の物語を動的に躍動感を持って映像化している。大量に雨を降らせて劇的な効果を上げている。特に榎本孝明と柴田恭兵の雨の野外での大芝居のロングテイクや戊辰戦争の戦場に南野陽子がやってくるあたりは時代劇映画の継承と発展を期待させる要素を含んでいたのではないかと思った。
どうやら山師的人物の介入による賛助金の強制や前売り券の大量押し付けなどのトラブルもあったらしいが僕的には物語も演出も「福沢諭吉伝」パート1としてそれなりに納得出来た作品であった。
「キネマ旬報」誌ベスト17位。
「母と暮らせば」
小説家・劇作家の井上ひさしが、
広島を舞台にした自身の戯曲「父と暮せば」と対になる作品として、
実現を願いながらも叶わなかった物語を、戦後70年を記して、山田洋次監督が映画化したもの。
主人公の福原伸子役を「おとうと」「母べえ」でも山田監督とタッグを組んだ吉永小百合が演じ、
その息子・浩二役で二宮和也が山田組に初参加。
「小さいおうち」でベルリン国際映画祭銀獅子賞(女優賞)を受賞した黒木華が、浩二の恋人・町子に扮する。
1948年8月9日、長崎で助産婦をして暮らす伸子の前に、3年前に原爆で死んだはずの息子・浩二が現れる。
2人は浩二の恋人・町子の幸せを気にかけながら、たくさんの話をする。その幸せな時間は永遠に続くと思われたが……。
物凄い台詞量。
戯曲は、本当の演技力が試されるけど、二ノ宮君、頑張りました。
殆どのシーンは、息子の写真のある部屋で、二人だけの親子の懐かしい会話。
吉永さんはやっぱり上手い❤️
始まってすぐ、落下。
授業受けている最中に、急に無音になり、周りがオレンジから白くなり、硝子のカケラがゆっくり舞っている。
一瞬ってこんな感じなんだなと思った。
母は毎日、写真に話しかけても夢にも出て来ない息子に、あんたは冷たいって。
いくら探しても遺品の一つもない。
三年して。
何一つ残らなかった、あなたももう忘れなさいって、お墓参りで、町子さんや自分自信にもけじめをつけた。
写真にそれを伝えていると、
なんか後ろで人の気配がして、振り替えると。
「やっと、諦めてくれた。中々諦めないから出てこれなかった(笑)」と、
階段に腰掛けながら、亡き息子が笑ってる。
降りてきて、伸び伸びと息子が両足投げ出して寝っころがる。
人は、亡くなったもの恋しい、逢いたい、愛しいが強い時は、そのものは夢にもでない。
自分も大切なものを亡くした時も、どんなに神様に頼んでも逢わせてくれなかった。
その「死」を受け入れたら、夢で逢えて。今は夢にもあまり出ない。もう転生したかな(笑)13年だし。
吉永さん、毎日、楽しくて嬉しくて。
でも、やっぱり少しずつ弱ってく。
ラスト、
「もうそっちには来れないんだ。」
「行かないで一緒にいて頂戴、もう独りにしないで!」
「いつも一緒だよ、これからもずーと。
母さんはね、もうこっちの人間なんだよ(笑)いいかい?」
自分が逝くときは、迎えに来てくれるかな。
優しいラスト。いいなーと思う。
『リボルバー・リリー』
―綾瀬はるかの為の、綾瀬はるかの映画―
西洋文化を取り入れ、モダンな街並みとなってきた大正ロマン漂う日本が舞台。その裏では、軍国主義をひた走ろうとする、きな臭い時代に生きた、一人の敏腕な女スパイ『リボルバー・リリー』を綾瀬はるかが演じた、ハードボイルド作品。
日本では、ハリウッドの様な逞しい本格的なアクション女優が、なかなか生まれない。その中で、これまでアクション作品にも、果敢に挑戦してきた綾瀬はるかは、それなりによく頑張って、冷徹なスパイ役を演じていたと思うが、ハリウッド・アクションには、やはり到底かなわない。
それ以上に、脚本と演出の無理押しも甚だしく、ラストの陸軍との死闘は、あまりにもリアリティーがなさ過ぎて、結局、日本のアクション映画の大きな壁を感じた。手に汗握るアクション・シーンは、壮大さや派手さ、ギリギリ寸前のタイミング等、もっと観ているものがハラハラしたり、感情移入できるように製作できないものなのか…?その点で『キングダム』は、ハリウッドの壁に近づけたように思うが…。
夫と子供を亡くし、スパイ活動からは引退し、花街で女将をしていた綾瀬演じる小曽根百合が、乗り合わせた列車の中で、ある組織に襲われていた少年・慎太の命を救う所から始まる。実は、その組織というのが、日本陸軍。国家予算規模の多額の資金に関わる秘密を握る一人の少年・慎太を拉致して、その金を軍事資金に利用しようと考え、その後も執拗に少年と百合の命を狙ってくる。
百合も陸軍の刺客達を、往年のスパイ活動で磨いてきた能力を発揮して倒していくが、最後に、百合達が助けを求めたのが、海軍の山本五十六だった。陸軍と海軍が、軍事資金を巡り敵対関係となって、少年を奪い合う展開がラストシーンに描かれていくのだが…うーん?
一言で言えば、「綾瀬はるかの為の、綾瀬はるかの映画」といったところ。脇を固めた長谷川博己、野村萬斎、豊川悦治、佐藤二郎、橋爪功、阿部サダヲ等の豪華なベテラン俳優陣も、今ひとつ存在感が薄かった。また、百合と敵対する軍人には、ジェシーが抜擢されたが、主人公の宿敵としてのオーラや凄味という点では、物足りなさを感じた。そんな中でも、佐藤二郎だけは、相変わらずだった(笑)
「キングダム 運命の炎」(2023)
大迫力のスペクタクル巨編。
古代中国の春秋戦国時代末期における戦国七雄の争乱を描く漫画家・原泰久による大人気コミックの実写化第三弾。興収は43億円を突破。まだまだ伸びそう。
個性的で存在感のある俳優が多いが、中でも大沢たかおが演じる伝説の大将軍・王騎(おうき)が圧巻。壮絶な最期を遂げる紫夏(しか)を演じる杏も強烈。
第1作に登場し、今回、ラストでその雄姿を見せる長澤まさみがカッコいい。
最後の最後に、次回作につながるとみられる李牧(小栗旬)と龐煖(吉川晃司)がサプライズで登場。シリーズがまだまだ続くことを示している。
・・・
500年にわたり、七つの国が争い続ける中国春秋戦国時代。
戦災孤児として育った信(しん)(山崎賢人)は、亡き親友と瓜二つの秦の国王・嬴政(えいせい)(吉沢亮)と出会う。
運命に導かれるように若き王と共に中華統一を目指すことになった信は、仲間とともに「天下の大将軍になる」という夢に向けて突き進んでいた。
そんな彼らを更なる脅威が襲う。
秦国に積年の恨みを抱く隣国・趙の大軍勢が、突如、秦への侵攻を開始。
残忍な趙軍に対抗するべく、嬴政は、長らく戦から離れていた伝説の大将軍・王騎(おうき)(大沢たかお)を総大将に任命する。
決戦の地は馬陽。これは奇しくも王騎にとって因縁の地だった…。
出撃を前に、王騎から戦いへの覚悟を問われた嬴政が明かしたのは、かつて趙の人質として深い闇の中にいた自分に、光をもたらしてくれた恩人・紫夏(しか)(杏)との記憶。
その壮絶な過去を知り、信は想いを新たに戦地に向かう。
100人の兵士を率いる隊長になった信に、王騎は「飛信隊」という名を授け、彼らに2万の軍勢を率いる敵将を討てという無謀な特殊任務を言い渡す。
失敗は許されない。
秦国滅亡の危機を救うため、立ち上がれ飛信隊。運命に導かれ、時は来た。キングダム史上最大の戦いがいま始まる…。
・・・
主な出演者:
信:山﨑賢人…百人将/飛信隊・隊長。亡き親友・漂と約束した「天下の大将軍になる」という夢をかなえるため、己の腕ひとつで武功をあげる。ともに王宮奪還を果たした中華統一を目指す盟友・嬴政とともに、乱世を突き進んでいく。伝説の大将軍・王騎より“飛信隊”の名を授かる。
嬴政(えいせい)/漂:吉沢亮…秦国の若き王。異母弟・成きょうのクーデターを信とともに平定し、玉座を奪還。
河了貂(かりょうてん):橋本環奈…軍師見習い。鳥を模した不思議な蓑をかぶった山民族の末裔。
羌瘣(きょうかい):清野菜名…飛信隊・副将。特殊な呼吸法を操る“巫舞”(みぶ)で、その身に神を堕として戦う。徐々に心を開き、飛信隊を自分の居場所だと感じ始めつつある。
壁(へき):満島真之介…千人将。昌文君の副官で、嬴政に忠誠を尽くす武将。信を気にかける兄貴的存在。
尾平(びへい):岡山天音…飛信隊。信と同じ村出身で、チンピラ兄弟と言われる“尾兄弟”の兄。お調子者だが、仲間思いな一面もある。
尾到(びとう):三浦貴大…飛信隊。信と同じ村出身で、チンピラ兄弟と言われる“尾兄弟”の弟。穏やかながら芯の強い性格。
紫夏(しか):杏…趙国の闇商人。敵国で虐げられていた若き嬴政を見て、亡き義父の教えから秦国への脱出計画を請け負う。
万極(まんごく):山田裕貴…趙国軍・副将。秦国のすべての民を根絶しようとしており無差別な惨殺行為を繰り返している。
昌文君(しょうぶんくん):髙嶋政宏…秦国・文官。嬴政の忠実な側近の一人。
騰(とう):要潤…王騎軍・副将。実力は謎。
肆氏(しし):加藤雅也…秦国・文官。かつては竭氏の参謀として王弟の反乱の指揮を執っていた。鎮圧後は、嬴政の側近。
干央(かんおう):高橋光臣…王騎軍の軍団長。
尚鹿:渡辺邦斗…壁の幼馴染であり千人将。
蒙武(もうぶ):平山祐介…秦国・将軍。呂氏四柱の一人で、秦随一とも言われる武力を誇る軍事をつかさどる猛将。
馮忌(ふうき):片岡愛之助…趙国軍・副将。巧みな軍略と優れた知略から「頭脳の馮忌」という異名がある。
趙荘(ちょうそう):山本耕史…趙国軍・総大将。周到な軍略を網目のように張り巡らせ、執拗に王騎軍を追い込んでいく軍師。
楊端和(ようたんわ):長澤まさみ…山民族王。山民族からは「山界の死王」と呼ばれている。嬴政とは強固な盟で結ばれている。
昌平君(しょうへいくん):玉木宏…呂氏四柱の一人で、秦の軍総司令官を務める天才的な軍略家。
呂不韋(りょふい):佐藤浩市…権力を欲しいままにする丞相。元商人として天才的な商才で巨万の富をたくわえ、秦王・嬴政の座を脅かす。
王騎(おうき):大沢たかお…秦国軍・総大将。秦国六大将軍のひとり。その存在感は秦国武将の中でも別格。
亜門:浅利陽介…紫夏とともに脱出計画を請け負う闇商人。
道剣:杉本哲太…敵国に潜入する秦の文官。
蒙毅(もうき):萩原利久…軍師見習い。昌平君の軍師学校で河了貂とともに学ぶ兄弟子。秦の未来を担う若き軍略家。
澤圭(たくけい):濱津隆之…飛信隊・伍長。頼りなく見える風貌のため、いつも残り物のメンバーで伍を組んでいる。
沛浪(はいろう):真壁刀義…飛信隊・伍長。百戦錬磨の伍長で、強者を集めて伍を結成する。
輝蓮(こうれん):栄信…飛信隊。
竜川(りゅうせん):佳久創…飛信隊随一の怪力の持ち主。巨大なこん棒で敵をなぎ倒していく。
有義(ゆうぎ):やべきょうすけ…飛信隊。
渕(えん):田中美央…飛信隊・副長。
東美(とうび):桜井日奈子…尾平の恋人。
友里(ゆうり):村川絵梨…尾到の婚約者。
李牧:小栗旬
龐煖:吉川晃司
カイネ:佐久間由衣
志乃ちゃんは自分の名前が言えない
G 2018年 ‧ ドラマ ‧ 1時間 50分
高校1年生の新学期、吃音に悩む大島志乃はクラスの自己紹介で自分の名前もうまく言えず、笑い者になってしまう。それ以来、孤独な高校生活を送る彼女だったが、ひょんなことから同級生の加代と友だちになる。志乃の歌声に心奪われた加代は、彼女をバンドに誘う。そして2人は、文化祭を目標として猛練習を始める。
初公開: 2018年7月14日
監督: 湯浅 弘章
映画脚本: 湯浅 弘章、 押見修造
出演:南沙良、萩原利久、蒔田彩珠、山田キヌ、渡辺哲、奥貫薫
NHKBSプレミアムチャンネルで録画したのを鑑賞しました。原作はコミックスだそうですね。監督もキャストも、私は存じませんでした。主人公の大島志乃さんは、吃音で悩んでる。私も緊張して吃音分かります。こういう映画は、なかなか上映してる映画館無いかもなので観れて良かったです。
~頑張りたいのに頑張れない、すべての人にお届けするやさしい映画が完成しました~
間瀬垣勤、40歳。元教師。現在タクシー運転手。売上成績、万年最下位。家では、妻にも娘にも頭が上がらない。仕事からも家庭からも見放された完全な負け組。そんな間瀬垣の前に現れた、一匹の野良猫
“御子(みこ)神(がみ)さん”。ふてぶてしく、何があってもマイペースな御子神さんのおかげで、自分自身も変わり始める間瀬垣。そして、人付き合いが苦手な間瀬垣は、御子神さんを助手席に乗せて「ねこカフェ」ならぬ「ねこタクシー」をはじめることを思いつく…。
あなたは人生に行き詰っていませんか?いつからだろう、自分がこんなにオーラを無くしてしまったのは・・・年齢や環境が、生き甲斐や想像力を変えてしまって、なんとなく生きてきた。何でもいいから、背中を押してほしい。これは、そんな誰もが待っている「きっかけ」の物語です。
★カンニング竹山主演!超メジャー級の豪華出演陣!
主演はレギュラー・準レギュラー20本以上のカンニング竹山。主人公の奥さん役に「沈まぬ太陽」の鶴田真由、娘役に。「書道ガールズ!!-わたしたちの甲子園-」の山下リオ。その他、室井滋、内藤剛志、高橋長英、芦名星、甲本雅裕、塚本高史、根岸季衣、水木一郎など多彩な出演陣も見どころの一つ!
余命1年の妻に 僕は何が出来るだろう。
草彅 剛主演"僕シリーズ"初の映画がDVD&Blu-ray化!
【内容解説】
「僕の生きる道」シリーズ最新作にして初の映画作品がDVD&Blu-rayに!
SF作家・眉村卓と、余命一年を宣告された悦子夫人の愛の実話をベースにした奇跡と感動のラブストーリー。
主人公は、SF作家の牧村朔太郎〈サク〉と、彼を献身的に支えてきた妻・節子。
慎ましく穏やかに日々を過ごす夫婦に、
ある衝撃の知らせが突きつけられるところから物語は始まる。
大腸がんに冒された節子の余命は、あと1年――。
動揺し、絶望しながらも節子に事実を告げまいとするサク。
「人は笑うと免疫力が上がる」という医師の言葉を頼みの綱に、1日1編の短編小説を妻に贈ることを決意する。
世界中でたったひとりの読者のために。そして、奇跡が起きた…。
吉野耕平『沈黙の艦隊』(2023)
日本近海で、海上自衛隊の潜水艦がアメリカの原子力潜水艦に衝突して沈没する事故が発生します。
全乗員76名が死亡したとの報道に衝撃が走りますが、実は全員が生存しており、衝突事故は日米が極秘裏に建造した日本初の高性能原子力潜水艦「シーバット」に彼らを乗務させるための偽装工作だったのでした。
しかし艦長の海江田四郎(大沢たかお)はシーバットに核ミサイルを積み、アメリカの指揮下を離れて深海へと消えてしまいます。海江田をテロリストと認定し撃沈を図るアメリカと、アメリカより先に捕獲するべく追う海自のディーゼル艦「たつなみ」。その艦長である深町洋(玉木宏)は、海江田に対し並々ならぬ感情を抱いていました・・・・。
かわぐちかいじの原作漫画を映像化した標記は、新作なのでネタバレに考慮し、プロットの詳細は記しませんが、特に印象深かったのはその劇伴音楽であり、オリジナル・スコアの他に、モーツァルトの名曲が効果的に使われていることでした。
冒頭には、船室でアナログ盤に針を落とし海江田がヘッドフォンで聴いているのが、モーツアルト『レクイエム ニ短調』の第2曲『キリエ(憐れみの賛歌)』であることを映し出し、航海する潜水艦の「沈黙さ」を後押ししていました。
その他にも『ピアノソナタ第18(17)番 ニ長調 K. 576』の『第3楽章 アレグレット』や『交響曲第35番 ニ長調 K. 385≪ハフナー≫』も流れていましたが、何といっても注目したのは、潜水艦の戦闘において、高性能原子力潜水艦「シーバット」の艦内に流すシーンで『交響曲 第41番 ハ長調
K.551≪ジュピター≫』を導入している事でした。
そこには、戦闘においていかに敵の動静を探知するのには「音」が重要であるかという点からも、効果的な演出となっていたようです。
海江田がその攻撃パターンに応じて、このシンフォニーの楽章である「Molto allegro」「Andante」「Menuetto(Allegretto)」「Allegro
assai」という指示をすることにより、船員が動いていくのですが、そうした一糸乱れない行動が、戦闘国家「やまと」となった運命共同体としての戦艦の姿を余すところなく映し出していました。
余談ながら、原作漫画自体が長編なので、この1作のみで結末を観ることはできないため、続編が製作されると面白いとは思っています。