1960年代アメリカの片田舎で、チェコからの移民であるセルマはシングルマザーとして一人息子ジーンを育てながら、プレス工場で働いています。
息子へも遺伝するという目の病気を抱えるセルマは、視力が徐々に奪われて行く中で息子の手術のために内職までして貯金を続けます。それでも優しい同僚たちに囲まれ、ミュージカルという楽しみもあり、つつましやかに暮らす日々を送っていたのですが……。
ある日、トレーラーハウスに暮らすセルマの大家であるビルからとある相談を受けたことで、事態は一変。セルマの悲劇がここからスタートするのです。
【 お薦め映画 ①】Apex product
私は、子供の頃から映画好きで小遣いが貯まると近所の映画館に通ってました。娯楽も少ない時代です。映画を見ると心が騒ぎました。見た後は主人公になった気分で映画館を出ます。任侠映画でしたら、なんとなくやさぐれてみたり、人情映画でしたら、人に優しくしてみたり、どっぷり映画につかる、おばかな子供でした。働き始め社会にもまれ、打ちのめされた時に映画に助けられました。自分を人生の主役と考えどうプロデュースしていくか。精一杯生きるにはどう共演者とうまくやって行くか。
そんな事を映画から学びました。今でも年間200本は、観ます。ほとんどかDVDを借りてきて自宅で夜中に観賞するか、ネットフリックスです。リアルタイムに、これは観たいと思う作品は、必ず映画館に観に行きます。基本ハッピーエンドが好きです。ラストに嫌な気分になる映画も当然観ますが、やはり基本ハッピーエンドのヒューマン映画が好きです。こだわり親父の映画紹介ですから、良かったらお薦めする作品観てください。必ずあなたの心に残るでしょう。そしてその感動を人に話したくなるでしょう。それが映画の醍醐味です。人を動かし、その人の人生まで変えてしまうかもしれない影響力が映画にはあります。是非 お楽しみください。


「ミニオンズ」のイルミネーション・エンターテインメントとユニバーサル・スタジオがタッグを組んだ長編アニメーションで、飼い主がいない間にペットたちが巻き起こす騒動を描いた。ニューヨークで暮らすテリアのミックス犬マックスは、大好きな飼い主ケイティと幸せな毎日を送っていた。ところがある日、ケイティが毛むくじゃらの大型犬デュークを保護して連れて帰ってくる。互いに自分が優位に立とうと反発しあうマックスとデュークだったが、ひょんなことから2匹は大都会のど真ん中で迷子になってしまう。ケイティが帰宅するまでに家に帰るべく奔走する2匹だったが……。「怪盗グルーのミニオン危機一発」のクリス・ルノー監督と、同作のプロダクションデザインを手がけたヤロウ・チェニーが共同監督。日本語吹替版では、マックスの声をお笑いコンビ「バナナマン」の設楽統が、デュークの声を同じく日村勇紀がそれぞれ担当。
※ うさぎが、とっても可愛いです。悪さをしても可愛いですよ。動物と人間の共存。動物飼ってる人にはオススメの映画!是非 ご家族でご覧ください。

「池中玄太80キロ」シリーズをはじめ「新宿鮫」シリーズ、「点と線」など数々の名作ドラマを手がけてきたテレビ界の巨匠・石橋冠が、演出経験55年、78歳を迎えて初めて劇場映画でメガホンを握ったヒューマンドラマ。主演の竹野内豊を筆頭に、江口洋介、西田敏行、ビートたけしら豪華キャストが集った。江戸時代から約350年続く富山県の曳山まつりを題材に、根っからの仕事人間だった主人公の中原祐馬が全てを失い、かつての親友との約束を果たそうとする中で自分を見つめ直していく姿を描く。新興IT企業CEOで会社の拡大にしか興味のなかった祐馬は、元共同経営者で親友でもあった航平から無言の留守番電話が入っていることに気付き、胸騒ぎを覚えて航平の故郷の富山県・新湊を訪れる。しかし、航平は既に亡くなっており、かつて航平に対して会社から追い出すような仕打ちをした祐馬を、航平の遺族は怒りをもって出迎える。そんな中、航平の忘れ形見の少女・瞳は、祐馬にある頼みごとをする。
※ 『人生の約束』無くしてみて初めて気付くもののその後を教えてくれるのは人なんです。赤い灯台と東京タワーなど、それを見て思い出す何か…故郷って決してその場所だけじゃなく、そこにもここにもあるのかも。人が集う祭りの終わりの寂しさを味わい泣けました。

パッチギ!の紹介:2004年日本映画。名曲「イムジン河」をテーマに、日本人と在日朝鮮人の高校生の友情や恋愛を描いたラブ・ストーリー。恋愛や友情に国籍など関係ないという強いメッセージが込められた作品です。
監督:井筒和幸 出演者:塩谷瞬(康介)、高岡蒼祐(アンソン)、沢尻エリカ(キョンジャ)、湯原京子(桃子)ほか
井筒監督が「在日差別」描いた映画めぐるマスコミの差別的対応を暴露! 電通が土下座、産経は取材ドタキャン
ヘイトスピーチ対策法が施行されてから2カ月ちょっと。しかし、同法が罰則などは設けない理念法であるためか、ネット上では今も露骨な差別表現が飛び交い、ヘイトデモも頻繁に行われている。
それどころか、マスコミではむしろ逆の現象が続いている。反差別、反ヘイトの理念をもった映画やテレビが圧力や自主規制によって公開できない、放送できないという現象だ。
映画監督の井筒和幸氏と、映画プロデューサーの李鳳宇氏が「ローリングストーン日本版」(セブン&アイ出版)2016年8月号のヘイト問題特集で、そんなマスコミの実態を語っている。
2人は在日差別問題をテーマにした05年の大ヒット映画『パッチギ!』の監督とエグゼクティブプロデューサーとしてタッグを組んだ関係なのだが、改めてこの『パッチギ!』という作品をめぐって、既成のメディアがどれだけ腰が引けた対応を行っていたのかを暴露しているのだ。
11年前の映画なので、覚えていない人のために、まずはざっくりとあらすじを説明しておく。舞台は1968年の京都。同地の府立東高校と朝鮮高校は反目し合って常日頃からケンカが絶えず、鉄ゲタなどの凶器を用いて殴り合うなどの暴力が横行していた。その背景には、もちろん、日本人による在日コリアンへの差別や、それに対する朝鮮高校の生徒たちの怒りがある。そんななか、ひょんなきっかけで塩谷瞬演じる松山康介が沢尻エリカ演じるリ・キョンジャに一目惚れ。時に二人は国籍の壁によって引き裂かれそうになったりもするが、それでも恋の力をバネに周囲も巻き込みながら相互理解を深めていくという青春映画である。
2007年にはキャストを一新して続編となる『パッチギ!LOVE&PEACE』が公開。ここでは、舞台が1974年の東京に移り、女優への道を歩み出したリ・キョンジャ(沢尻エリカに代わり、二作目では中村ゆりが演じている)が芸能界における在日差別の壁に苦しんだりと、前作の登場人物たちが大人になってぶち当たる困難が描き出されていた。
前述の対談では、まずプロデューサーの李氏がテレビCMを打とうとした時に直面したトラブルをこう明かす。
「『パッチギ!』公開の時ってワールドカップの予選をやってたんですよ。で、日本対北朝鮮戦にスポットCMを打とうとしたんです、沢尻エリカ演じるリ・キョンジャが鴨川沿いで『このままずっと私と付き合って結婚したら、あんた朝鮮人になれる?』って言うシーンの。で、CMを作り考査も通ったんですけど、オンエアの1週間ぐらい前に、電通の人とテレビ朝日の部長が訪ねてきて『変えてくれないか』って。でもあの台詞があの映画を象徴している言葉なので『変えられない』って何度も断ったんですが、最後は『自分たちはこのままじゃクビになっちゃう』って言って帰られないんですよ。もう土下座みたいな感じで……参ったなと思って」
このシーンは、それまでも何となく好き合っているという空気はあったものの、完全な恋仲ではなかった二人が遂にお互いの恋心を理解し、それと同時に、この恋には障壁があるということを理解するシーンだ。確かに、この映画のなかで最も重要なシーンである。ただ、あくまでも画としてはロマンチックなシーンであり、街中の建物が破壊されるパニック映画やゾンビがうごめくホラー映画のCMは何の問題もなく、これがダメというのは、理解しがたいメディアの保守性を象徴するようなエピソードである。
ただ、メディアのダメさを表すエピソードはこれだけにとどまらない。李氏は続けてこんな思い出を語る。
「それと、監督に名古屋のラジオに出てもらった時の話もすごかった(笑)」
「そのラジオ番組のスタッフの方が、“いやー素晴らしかったですよ、泣きました”って言ってね。“映画の話をして、じゃあこの辺で1曲”っていう流れだったんです。事前にリクエストしていたわけです。もちろん『イムジン河』を。そしたら“『パッチギ!』、素晴らしい!”って言ってたその人が、“いや『イムジン河』は流せないんですよ”って(笑)」
「ちょっと待ってください。これ、流しちゃいけない歌なんかないっていう映画なんだよ。その映画を観て、素晴らしいって言ってくれたのに、今まで語ってきたこと全部、吹っ飛びますよ、って(笑)」
ここで語られる「イムジン河」は、言うまでもなく、朝鮮歌謡の原曲をザ・フォーク・クルセダーズが日本語に訳して歌い話題となった名曲。北と南で故郷が分断された朝鮮半島の悲しみを歌ったこの曲は、政治的配慮から当時、発売中止および放送自粛の憂き目にあっている。
映画のなかで主人公は、大友康平演じるラジオ局のディレクターに誘われ、素人参加の歌番組で「イムジン河」を弾き語りすることになるのだが、いよいよ出番という段になってプロデューサーから「これは北朝鮮の歌だ」とストップがかかる。そこで大友康平は「歌っちゃいけない歌なんてないんだ!」と怒鳴って上司であるプロデューサーをボコボコに殴ったうえスタジオから締め出し、放送を強行するという感動的なシーンがあるのだが、これとまったく同じ自粛が、21世紀に入ってからも残り続けていたという、もはや苦笑するしかない話である。結局、映画とは違い、現実ではそのまま放送は自粛となってしまったらしい。
そして、極めつきは、映画に関して取材を申し込んでおきながら、映画の内容を見て急にドタキャンしてきたメディアまであったということだ。二人はこう語っている。
李「産経新聞なんてインタヴューを申し込んできて、やっぱり無理ですって言ってきて。なぜですか?って聞いたら、上から“うちの社は、強制連行は無かったという方針なので掲載できません”と。思い返すと、そういうことばっかりだったんですよ」
井筒「やっぱりスゴい新聞社でほんとに笑った」
産経新聞のひどさは井筒監督にして「スゴい」と皮肉を言わせるほど一貫していたものであったわけだが、一連の軋轢から李氏はこんな感想を漏らす。
「結局、メディア側の人たちが最も臆病で、最も何かを変えたくない人たちなんだなっていうのは凄く身に染みてわかりましたね」
そのようなマスコミの差別意識に関する遅れは、これまで挙げてきたような広告や報道の世界だけではない。芸能界も同様だ。先ほど紹介した通り、続編となる『パッチギ!LOVE&PEACE』では、女優となったリ・キョンジャが徹底してその出自を隠すことを迫られたり、在日であることが分かると一斉にバッシングが起こるという理不尽な状況が描かれる。同対談で井筒監督はこのように語る。
「実際、映画界もテレビ界も多いし、露骨だよ。10年前、『パッチギ!』の時でも、キャンペーンでテレビにたくさん出たけど、控室にいたらプロデューサーが『監督! 映画、すごいっすねぇ』って来てね。『ありがとうございます』言ったら、『僕らも若い時にチョン高のヤツら、殺してやろうかと思いましたよ。まんまですもんね、この映画』って。それ、ただの懐かしさだけで片付けてんのか? って(笑)」
差別があった過去を振り返り、その反省をこれからの未来につなげようという映画のメッセージがこのプロデューサーには何も伝わっていなかったわけである。
芸能界における差別意識はひどいものだ。「キネマ旬報」(キネマ旬報社)07年5月15日で井筒監督はこのようにも語っている。
「芸能界というのは、いい加減な社会の縮図ですよ。突飛なことをすれば撥ね除けられ、朝鮮人だと分かるとスポイルされる。力やコネクションを持った人だけが生き残る。これは典型的な日本社会の縮図です。でもキョンジャのような在日の若い子たちは、OLや銀行員にはなれませんから、ホルモン屋で働くか、華やかなことをしたいと思うと芸能界に入るしかない。その芸能界は、何か共同体が生まれるわけではなくて、自分の出自を隠して絶えず孤独に晒される、ゲットーみたいなものなんです。そのことを描きたかった」
井筒監督のフィルモグラフィーをたどっていくと、初の一般映画にして出世作である『ガキ帝国』にも在日コリアンが登場したりと、『パッチギ!』のみならず、差別があるという現実とその差別を強いられている人々の姿を描こうとしてきたが、彼はその理由を前述「ローリングストーン日本版」の対談でこのように語っている。
「運命というか、宿(しゅく)ですね、これが例えば東京の高級住宅街・成城で生まれたとしたら、宿命じゃなかったでしょうね。ところが、関西には在日の人間って数多くいるから、物心ついた頃から近所に在日の人がおって、ブタの飼育ゴミ集めとかしてたわけよ。何の隔たりもなく、普通に接してた」
彼が不当な差別を受けている人々に勇気を与える作品をつくり続けているのは、そんな子どもの頃の思い出があったからなのである。
ところで、『パッチギ!』には、「俺はセックスと暴力が描かれてこそ映画だと思ってる」(「週刊文春」12年6月14日号/文藝春秋)という井筒イズム溢れる突出した暴力描写が多く登場する。
対立する高校生同士のケンカシーンでは、口いっぱいにビー玉を含ませた状態で顔を殴りつけたり、ボコボコにされてのびてしまった相手に放尿したうえセメントを浴びせかけたり、見ているだけで痛みが伝わってくるような描写が多く登場するわけだが、これにも井筒監督のメッセージが込められている。「オリコン」(オリコン)05年2月7日号で監督はこのように語っている。
「“ケンカしたらあかんで、いいかげんにしときや”って映画なんです。今の日本人は、日本の視点だけでものを見すぎているんじゃないか、アジアの他の国があるから日本がある、人間も自分がいて他者がいて両者があって、それで生きている。それを僕と李鳳宇プロデューサーは伝えたかった」
しかし、ヘイトスピーチが大手をふって流通している一方で、こうした表現は自主規制によってますます居場所をなくしつつある。ヘイトスピーチ規制法ができても、この国の状況はますます悪化している。
(新田 樹)

映画 手紙の紹介:2006年日本映画。東野圭吾のロングセラー小説を映画化した社会派人間ドラマ。殺人犯の弟という立場、心優しき殺人犯の苦悩、愛が描かれています。また、被害者遺族の苦しみにも焦点があてられていて、悲しく切ない映画です。
監督:生野慈朗 出演:山田孝之(武島直貴)、玉山鉄二(武島剛志)、沢尻エリカ(白石由美子)、吹石一恵(中条朝美)、尾上寛之(寺尾祐輔)、田中要次(倉田)ほか

ダンサー・イン・ザ・ダークの紹介:人気女性歌手ビョークを主役に据え、主人公の空想をミュージカル風に表現し高く評価された。ゴールデングローブ賞、アカデミー賞にノミネート、2000年の第53回カンヌ国際映画祭ではパルム・ドールを受賞している。
あらすじ|シングルマザーの悲劇の物語

脳内で化学物質が異常分泌される奇病に悩まされながらも、6歳の息子と二人で暮らす巧(中村獅童)は、1年前に病気で亡くなった妻・澪(竹内結子)が残した「1年後の雨の季節に戻ってくる…」という言葉が気になっていました。
1年後の梅雨のある日、その言葉通りに死んだはずの澪が二人の前に現われます。喜ぶ巧たちでしたが、澪には生前の家族の記憶、自分が死んでしまったという記憶がすべて失われてしまっていたのです。そんな澪に請われた巧は高校時代に遡る2人の出会いを語ってきかせるのでした…。
市川拓司の同名ベストセラー小説を映画化したラブストーリーで、作者自身のの病気体験が作品のベースとなっており、妻との恋愛やバイク旅行など、実体験がエッセンスとして作品の随所に散りばめられています。タイムスリップというSFの衣を纏ってはいますが、テーマとして強く訴えられているのは"家族の絆"であり、その点をきちんと描いているあたりが本作品が年齢を問わずに多くの共感を呼んでいる秘訣なのでしょう。哀しいけれど幸福な、最高の恋愛映画です。
キャストは、28歳にして父子家族となった主人公の巧に中村獅童、27歳で病死する妻の澪には竹内結子を起用。その後、プライベートでもこの二人が結ばれたことは大きなニュースとなりました(2008年離婚)。監督は代表作にドラマ「愛していると言ってくれ」、「ビューティフルライフ」、「GOOD LUCK!!」、映画では後の「涙そうそう」、「ハナミズキ」などがあるTBSの土井裕泰。本作品が映画デビューとなりました。
製作はTBS、博報堂DYメディアパートナーズ、小学館、スターダストピクチャーズなどによる「いま、会いにゆきます 製作委員会」が行っていますが、この構成は同じく恋愛小説を映画化して大ヒットを記録した「世界の中心で、愛をさけぶ」と同一となっています。
主なロケ地は、山梨県の北杜市(巧と澪の再会シーンで登場したヒマワリ畑、親子3人で遊ぶポスターで登場した森名水公園ほか)と長野県の諏訪湖近くとなっていますが、あえて特定せずに「どこかの町」という設定にしたいという理由から、劇中では具体的な町名を出してはいません。場面ごとに県内各地から山梨県までまたがっており、「どこかの町」である事を強調しています。




山田洋次監督の作品。
「学校」シリーズの第1弾は夜学が舞台。
黒井先生(西田敏行)と田島先生(竹下景子)は熱心な教師。
田島先生は卒業後の就職先斡旋に努力している。
働きながら通うカズ(萩原聖人)は不登校のえり子(中江有里)が気になって仕方ない。
同級生には他に50歳過ぎて読み書きを覚えて運転免許を取るんだと言う競馬好きのイノ(田中邦衛)、なかなか日本に馴染めない中国の張。
焼肉店を経営するオモニ(60歳は超えていそう)、脳性麻痺で言葉の不自由な修が居る。
ここでは、不登校のえり子が学校に馴染めるまでと中国人の張が日本に馴染むとかが主流になっているように思う。そして最後はイノさんがスポットライトを浴びる。そして泪頂戴で終わってます。
感動作でした。
「学校」シリーズ第2弾。北海道の高等養護学校が舞台。
青山先生に(西田敏行)、同僚の北川先生(いしだあゆみ)と新米の教師の3人が担当する。
主人公は高志(吉岡秀雄)は知恵遅れ。小学生の頃は目立たなかったが中学になってからは虐めにあい、高校から擁護学校へ通う。
母親役に泉ピン子。そしてもう一人が障害を抱えている祐矢(神戸浩)。
祐矢は思い通りにならないと暴れるが、不思議と高志の言うことはきく。
そんな高志と祐矢が休日に寮を飛び出し帰ってこない。
青山先生と新米教師は、そんな二人を探しに出かける。
なんと二人は浜崎あゆみのコンサートを見に行っていたのだった。
そんな二人の冒険を描きながら、二人の心境の変化を追っている。この作品も感動で泣けた。
「学校」シリーズ第3弾。こちらは職業訓練校が舞台です。
リストラで首になった50歳代の男性や零細企業に勤める人や経営者が集まり技術を身に着ける学校。それが職業安定所から紹介される訓練校。
当然、年齢も様々で境遇も元役員で威張っていた人もいれば、零細企業で使われていた人もいる。
そしてこの教室はボイラーを学ぶ教室。殆どが男性で一人だけ女性が居る。それが小島沙和子(大竹しのぶ)しのぶさん、凄く可愛くてチャーミングでした。その息子トミー(黒田勇樹)は自閉症児。夫は10年前に他界。母子家庭で頑張っている。そしてクラスメイトの高野(小林稔侍)は元大会社の役員。どうしても納得がいかないようで、クラスから浮いている。
暇さえあれば同窓生を頼って再就職先を紹介してもらおうとするが…年齢がそれを遮る。
そんな高野も紗和子を通してクラスに馴染む。ここでは大人の世界でもあるので恋愛問題もあり、年なりの問題ありと結構、見ごたえあり。
冨田勲さんが亡くなりました
映画「学校」のオープニング・テーマ曲「幸せっていうのは」を
聞きながら、ご冥福をお祈りしたいと思います。
新日本紀行:冨田勲の音楽・1994 Photo by The Otsuka Museum of Art :
大塚国際美術館

本作は、「地獄甲子園」「MAX THE MOVIE」の山口雄大が漫☆画太郎のコミック「珍遊記~太郎とゆかいな仲間たち~」を実写映画化したコメディ。主人公である天下の不良少年・山田太郎を松山ケンイチ、太郎を引き取り旅をすることになる坊主・玄奘を倉科カナが演じている。
公開されたのは、映画冒頭の約6分間。玄奘に向かって、田山涼成演じるじじいと笹野高史扮するばばあが太郎の怖ろしさを語っていく。続いてじじいとばばあのラブシーンを交えつつ、太郎の出生を巡る回想シーンへ。話を聞いた玄奘は「私が彼を更生させてみせましょう」と申し出たあと、自身の法力“乳房矯正具脱着(ブラホックオフ)”によって触れずにばばあのブラジャーを外してしまう。
映画「珍遊記」は、2月27日より東京・新宿バルト9ほか全国でロードショー。

映画「向日葵の丘 1983年・夏」常盤貴子 「あの頃の豊かさ、思い出して」
「向日葵(ひまわり)の丘 1983年・夏」(太田隆文監督)は、映画を愛する3人の女子高校生たちの友情を描いた物語。3人のうちの1人、多香子の30年後を演じた常盤貴子(43)は「今とは違う、あの頃の豊かさを思い出してもらえれば」と話す。東京で暮らす多香子のもとに高校時代の親友、みどり(田中美里)から「病気で余命わずか」と30年ぶりに連絡が入る。多香子とみどり、そしてエリカ(藤田朋子)の3人はかつて、一本の映画をめぐり、ある事件を経験していた…。「映画への愛があふれた作品。太田監督も映画が大好きで、映画の話ばかりしていました」と笑う。久しぶりに故郷に戻った多香子の回想で、舞台は昭和58年に。何もない静岡県の地方都市で、少女たちが8ミリ映画の製作を思いつく。この時代の多香子、みどり、エリカを芳根京子、藤井武美、百川晴香の3人がみずみずしく演じる。「青春がキラキラしている感じ。彼女たちの演技を、私や田中さん、藤田さんも現場で見ていたので、それぞれの30年後をスムーズに演じられました」作品は近隣住民を巻き込み、人々の思いが入り交じる不思議な大作に。時を経ての上映会で、フィルムから30年前の記憶が解き放たれる場面は、映画への賛歌とノスタルジーに満ちた心温まるものとなった。撮影には同県島田市の市民が協力。「茶どころなので、みんなが『お茶飲んでけ』って言ってくれる。小さな作品ですが、とても豊かで温かい現場でした」と撮影を振り返る。NHK連続テレビ小説「まれ」ではヒロインの母親を演じるなど、演技の幅を広げている。「予想もしない仕事が来て、期待を上回る結果を出せたときが一番うれしいですね」

長崎で暮らす女性と原爆で亡くなったはずの息子が繰り広げるエピソードをつづる、山田洋次監督によるファンタジー。吉永小百合と二宮和也が不思議な体験をする親子役で初共演するほか、山田監督作の『小さいおうち』で第64回ベルリン国際映画祭銀熊賞に輝いた実力派・黒木華が浩二の恋人・町子を演じる。

「海軍航空隊一の臆病者」と言われた祖父は、誰よりも生きようと努力したその半生の物語です。 主人公の健太郎は祖母の葬式で、祖父と血の繋がりが無いことを知ります。本当の祖父は誰なのか、どんな人物なのかを辿っていくと、宮部久蔵という名前だと知ります。宮部は零戦の天才パイロットでありながらも、そのパイロットの中でも一番の臆病者だと言われていたと知ります。何故祖父は特攻隊に志願したのか、なぜ帰らぬ人となってしまったのかを初めて知っていきます。 上映時間 144分 監督 山崎貴 出演者 岡田准一、三浦春馬、井上真央

仕事も優秀で、良き家庭人でもある砂山。彼は唯一の趣味であるパチンコで連敗するようになり、リベンジのために消費者金融に手を出してしまう。そんな主人公の身辺崩壊を、リアルに映し出したギャンブル・ストーリー。

かつてシルクロードでローマ帝国軍と中国西域連合軍が激闘を繰り広げたという史実を基にした、ジャッキー・チェン主演による歴史アクション。数々の国と部族がひしめき合う前漢時代の中国・シルクロード。西域警備隊司令官フォ・アンは、反逆者の汚名を着せられ、部下と共に西域辺境へと送られる。執政官の息子ティベリウスに命を狙われているティベリウスの弟プブリウスを守るため、西域に逃れたローマ帝国の将軍ルシウスと出会ったフォ・アンは、国を超えて友情を深め合う。そんな中、中国侵略を目論むティベリウス率いる大軍勢が攻め込んできた。フォ・アンは抗争を続ける部族に一致団結してローマ軍と戦うことを提案するが……。フォ・アン役のジャッキー・チェンは製作、アクション監督も担当。ルシウス役にジョン・キューザック、ティベリウス役にエイドリアン・ブロディ。監督は「三国志」「項羽と劉邦」など歴史大作を数多く手掛けるダニエル・リー。

アントニオ・バンデラス主演で、人工知能と人類の未来や共存をテーマに描いた近未来SFスリラー。太陽風の増加により地球の砂漠化が進み、人類が存亡の危機にひんしている2044年。「生命体に危害を加えてはいけない」「自身で修理・修繕をしてはけない」というルールが組み込まれた人工知能搭載ロボット「オートマタ」が、人間に代わる労働力として必要不可欠になっていた。しかしある時、オートマタを製造・管理するハイテク企業で調査官として働くジャックは、そのルールが破られていることに気付く。ディラン・マクダーモット、メラニー・グリフィスらが共演。監督は「シャッター ラビリンス」で注目を集めた新鋭ガイ・イバニェス。

三部けい原作の大ヒットコミックを藤原竜也&有村架純共演で実写映画化し、タイムリープによって18年前の児童連続誘拐事件の謎に迫る青年の奮闘を描いたSFミステリー。ピザ屋でアルバイトする売れない漫画家・悟は、ある日突然「リバイバル」という特殊な現象に見舞われるように。それは、周囲で悪いことが起きる気配を察すると自動的にその数分前に戻り、事件や事故の原因を取り除くまで何度でも繰り返すというものだった。リバイバルによって大事故を防いだものの自らが大怪我を負った悟は、同僚の愛梨や上京してきた母の看病で回復していく。そんなある日、悟の母が何者かに殺害されリバイバルが起きるが、今回はなぜか数分前ではなく18年前だった。そこは、悟の同級生が被害者となった連続誘拐殺人事件が起きる直前の世界だった。監督は「ツナグ」「ROOKIES 卒業」の平川雄一朗。

火星で人型に進化したゴキブリ「テラフォーマー」と人類の壮絶な戦いを描いた大ヒットコミックを、鬼才・三池崇史監督のメガホンにより実写映画化。主演を「悪の教典」でも三池監督とタッグを組んだ伊藤英明が務め、武井咲、山下智久、山田孝之、小栗旬ら豪華キャストが集った。2599年、人口増加による貧富の差が激しくなる日本では、新たな居住地開拓のために「火星地球化(テラフォーミング)計画」が始まっていた。しかし、火星の気温を上げるためにコケとともに放たれたゴキブリが異常進化してしまう。そのゴキブリたちを駆除するため、15人の日本人が火星に送り込まれるが……。

2011年に急逝した森田芳光監督のデビュー作「の・ようなもの」(1981)のその後を描くオリジナル作品。東京の下町。落語家一門の出船亭に入門した志ん田(しんでん)は、師匠の志ん米(しんこめ)から、かつて一門に在籍していた志ん魚(しんとと)を探してほしいと頼まれる。志ん米は、一門のスポンサー的存在で、志ん魚を贔屓にしている女性会長のご機嫌をとるため、もう一度志ん魚を高座に引っ張り出そうと考えていた。志ん田は、師匠の弟弟子である志ん水(しんすい)や昔の門下生を訪ね歩いて手がかりを集めようとするが、なかなかうまくいかず……。「の・ようなもの」ほか多数の森田作品で助監督や監督補を務めた杉山泰一がメガホンをとり、森田監督の遺作となった「僕達急行 A列車で行こう」でも主役を演じた松山ケンイチが主演。伊藤克信、尾藤イサオ、でんでんといった前作にも出演したキャストが、同じ役柄で登場する。

不朽のヒーロー「スーパーマン」をリブートした「マン・オブ・スティール」の続編で、ヘンリー・カビル演じる主人公のクラーク・ケント=スーパーマンに加え、DCコミックを代表するヒーロー「バットマン」も登場。「アルゴ」のベン・アフレックがブルース・ウェイン=バットマンを演じる。そのほか、同じくDCコミックの「ワンダーウーマン」も参戦し、イスラエル出身の新星ガル・ギャドットがダイアナ・プリンス=ワンダーウーマンに扮する。スーパーマンの宿敵レックス・ルーサーには「ソーシャル・ネットワーク」「グランド・イリュージョン」のジェシー・アイゼンバーグ、ブルースの執事アルフレッドにジェレミー・アイアンズ。監督はザック・スナイダーが続投、脚本に「アルゴ」でアカデミー賞を受賞したクリス・テリオが参加。パッケージ化された際には、劇場未公開シーン約30分を追加した「アルティメット・エディション」が発表された。

レオナルド・ディカプリオと「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」で第87回アカデミー賞を受賞したアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が初タッグを組み、実話に基づくマイケル・パンクの小説を原作に、荒野にひとり取り残されたハンターの壮絶なサバイバルを描いたドラマ。主演のディカプリオとは「インセプション」でも共演したトム・ハーディが主人公の仇敵として出演し、音楽には坂本龍一も参加。撮影監督を「バードマン」に続きエマニュエル・ルベツキが務め、屋外の自然光のみでの撮影を敢行した。第88回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞など同年度最多の12部門にノミネートされ、ディカプリオが主演男優賞を受賞して自身初のオスカー像を手にしたほか、イニャリトゥ監督が前年の「バードマン」に続いて2年連続の監督賞を、撮影のルベツキも3年連続となる撮影賞を受賞した。狩猟中に熊に襲われ、瀕死の重傷を負ったハンターのヒュー・グラス。狩猟チームメンバーのジョン・フィッツジェラルドは、そんなグラスを足手まといだと置き去りにし、反抗したグラスの息子も殺してしまう。グラスは、フィッツジェラルドへの復讐心だけを糧に、厳しい大自然の中を生き延びていく。


岡本貴也の小説「彼女との上手な別れ方」を原作に、女と金にしか興味のない男が、この世に未練を残して死んでしまった4人の男女の思いを届けるうちに、本当に大切なものは何かに気付いていく姿を描いたドラマ。岡田将生がダメ男の主人公ガジロウを演じ、息子を残して幽霊になってしまったシングルマザーのユウコ役で広末涼子が共演。原作者の岡本が自ら脚本にも参加し、「ツナグ」の平川雄一郎監督がメガホンをとった。女と金、そして楽に日々を過ごすことしか頭にないガジロウは、ある日、交通事故をきっかけに3人のポールダンサーと老運転手の幽霊と出会う。4人がこの世に残した願いをかなえ、無事に成仏させることができれば、彼らが残した預金をもらえるということになったガジロウは、金目当てに奔走するが……。



ホラー作家・三津田信三の同名小説を、元「AKB48」の板野友美主演で実写映画化。日常のあらゆる隙間から視線を投げかけ、目のあった人間を恐怖の底に突き落とす怪異「のぞきめ」をモチーフに、現在・過去の同じ場所で起きた2つの怪事件の顛末を描く。テレビ局の新米AD・彩乃は、ある青年の怪死事件を取材することに。その青年は、腹がよじれ口から泥を吐き出した恐ろしい姿で絶命しており、青年の恋人は「のぞきめ」の仕業だと怯えていた。彼らは大学サークルの合宿で山奥へ行った時から、ずっと何かにのぞかれているような気がしていたのだという。「のぞきめ」の真相を追う彩乃だったが、関係者にも次々と被害が発生し……。「トリハダ」シリーズの三木康一郎監督がメガホンをとった。

名匠・大林宣彦監督が北海道芦別市を舞台に描いた人間ドラマで、2011年の監督作「この空の花 長岡花火物語」の姉妹編ともいえる作品。ひとりの老人の死によって郷里へ集まった家族の姿と、その老人の人生に大きな影響を及ぼした戦争体験を通し、3・11以降の日本再生のあり方を問う。芦別市で古物商を営む元病院長・鈴木光男が92歳でこの世を去り、離れ離れに暮らしていた鈴木家の人々が葬式のため帰郷する。そこへ現われた謎の女・清水信子により、次第に光男の過去が明らかになっていく。1945年の太平洋戦争終結直前、光男は樺太でソ連軍の侵攻を体験しており……。タイトルの「なななのか」は、四十九日の意。

「ぐるりのこと。」で数々の映画賞を受賞した橋口亮輔監督が、同作以来7年ぶりに手がけた長編監督作。橋口監督のオリジナル脚本作品で、不器用だがひたむきに日常を生きる人々の姿を、時折笑いを交えながらも繊細に描き出した。通り魔事件で妻を失い、橋梁点検の仕事をしながら裁判のために奔走するアツシ。そりがあわない姑や自分に関心のない夫との平凡な生活の中で、突如現れた男に心揺れ動く主婦・瞳子。親友への想いを胸に秘めた同性愛者で完璧主義のエリート弁護士・四ノ宮。3人はもがき苦しみながらも、人とのつながりを通し、かけがえのないものに気付いていく。主人公となる3人はオーディションで新人を選出し、橋口監督が彼らにあわせてキャラクターをあて書きした。リリー・フランキー、木野花、光石研ら実力派が脇を固める。

渋川清彦の主演で崖っぷちの売れない映画監督が再起をはかる姿を、全編モノクロームの映像で描いたドラマ。数々の作品で助監督を務め、2005年の初監督作「キャッチボール屋」が第16回日本映画批評家大賞新人監督賞を受賞した、大崎章監督の10年ぶりとなる監督第2作。不惑を目前に妻子と別居中で、兄マサルの暮らす実家に戻ってシナリオ作りに励む売れない映画監督のタカシ。悪友の藤村を通して知り合った女性・涼子を気に入ったタカシは、涼子のような女性が兄と付き合ってくれれば安心だと考え、頻繁に会う機会を作っていたが、涼子はタカシに対して本気になってしまう。一方、妻からはついに離婚を切り出され、なんとか妻の気持ちをつなぎとめようと躍起になるタカシだったが、映画の企画はうまくいかず……。兄マサル役で光石研が共演。脚本は「キャッチボール屋」でも大崎監督とタッグを組んだ、「百円の恋」の足立紳。

1985年に劇団「東京グランギニョル」によって上演された舞台をベースに、古屋兎丸が2005年に漫画化した同名作品を、野村周平、古川雄輝、間宮祥太朗ら旬の若手俳優陣を配して映画化。工場からの黒い煙と油に塗れた「蛍光町」。その片隅の廃工場に存在する秘密基地「光クラブ」。醜い大人になることを拒み、永遠に美しくあることを選んだ9人の少年たちは、「最強の力」と「永遠の美」を手に入れるが、そのことをきっかけに世界が狂いはじめる。美しい少年たちの愛憎と裏切りの物語が、退廃的な世界観で展開する。監督は「先生を流産させる会」「パズル」などを手がけた内藤瑛亮。

「1日3割(ヒサン)」「10日で5割(トゴ)」という非合法な金利で金を貸し付けるアウトローの金融屋「カウカウファイナンス」の社長・ウシジマ(山田孝之)を主人公に、金と欲望に翻弄される人々の転落人生をハードでコミカルなタッチで描く社会派エンタテインメント『闇金ウシジマくん』。原作は小学館漫画賞を受賞し、累計1000万部の大台を突破した真鍋昌平による同名コミックス。実写版は2010年のテレビドラマ「Season1」に始まり、その後映画シリーズへと成長した。リアルな裏社会を笑いを交えながら鋭く描き、多くの人たちを熱狂させた問題作が、2016年、秋、いよいよファイナルを迎える。
閉塞した時代にあって、社会システムの裏をかいくぐって金を増やす者たち、利用され摂取され転落していく“持たざる”者たち……お金を巡る迷宮にハマりこんだ者たちの人生のドラマを、時にコミカルに、時にハードに描くことで、観客の胸ぐらをつかみ揺さぶりながら、「金とは何か」「生きるとは何か」、迷える者に覚醒を促すシリーズは今や、原作と並び、世代や性別を超えた「現代社会を生き抜くためのバイブル」となった。
ウシジマを演じるのは、いま最もアツい役者、役との一体化ぶりが天才の誉れ高い山田孝之。
シリーズを通して金と人間の世界を見つめ挑んできた監督は、数々のヒットドラマ、話題作を作り続け日本のドラマ界を牽引してきた、鬼才・山口雅俊。
山田×山口 天才と鬼才が組んだ最強プロジェクト『闇金ウシジマくん』シリーズを締めくくるに相応しく、ドラマ「Season3」、映画『Part3』、映画『ザ・ファイナル』と、怒濤の3連作でグランドフィナーレを飾る。
「Season1」から6年。時代は変わり、いまや完全なるネット社会。カウカウファイナンスに集う債務者たちの暮らしも様変わりした。そんな新しい時代をウシジマはどう生き抜くのか。
ニュースアプリのHOTワードに躍り出そうな新種の社会問題を背景に、テレビドラマの表現の限界に挑戦して描く「Season3」では、「洗脳くん編」ほか連載時より物議を呼んだテレビの放送コードギリギリのエピソードを完全映像化。
エロさもコワさもワラいもゾクゾクも、全てが進化した“ウシジマ・ワールド”の新シリーズがドラマで幕をあける。
映画『Part3』は、原作の「フリーエージェントくん編」×「中年会社員くん編」。高額アフェリエイトによって秒速で何億も稼ぎ出す男に群がるフリーター、かたや組織にしがみつく大企業のサラリーマン。これまでのシリーズでは描かれなかった金持ち(セレブ)も登場し、大金が動くダイナミックにしてゴージャスなストーリーで、彼らが欲望にからめとられてそれぞれ堕ち行く様を描く。
「リスクをとって、未来を掴め!」
果たして、このマネーゲームの勝者は一体誰になるのか!?
映画『ザ・ファイナル』は、原作の「ヤミ金くん編」。ウシジマの現在と中学時代が交錯しながら、かつて心を許した友の前でウシジマが見せる“これまでにない顔”を描く。ウシジマとは何者なのか!? なぜ、ウシジマは過酷で日の当らない裏街道、金融の世界に入ったのか。その過去の因縁、ルーツに迫る。
『Part 3』、『ザ・ファイナル』と、飛距離のある2作の連続上映によって、“闇金ウシジマくん”こと丑嶋馨のすべてが明らかに―。

「雲のむこう、約束の場所」「秒速5センチメートル」など、男女の心の機微を美しい風景描写とともに繊細に描き出すアニメーション作品を手がけ、国内外から注目を集める新海誠監督が、前作「言の葉の庭」から3年ぶりに送り出すオリジナル長編アニメ。「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「心が叫びたがってるんだ。」で知られ、新海監督とはCM作品でタッグを組んだこともある田中将賀がキャラクターデザインを担当し、「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」などスタジオジブリ作品に数多く携わってきた安藤雅司が作画監督を務める。1000年ぶりという彗星の接近が1カ月後に迫ったある日、山深い田舎町に暮らす女子高生の宮水三葉は、自分が東京の男子高校生になった夢を見る。日頃から田舎の小さな町に窮屈し、都会に憧れを抱いていた三葉は、夢の中で都会を満喫する。一方、東京で暮らす男子高校生の立花瀧も、行ったこともない山奥の町で自分が女子高生になっている夢を見ていた。声の出演は神木隆之介と上白石萌音。


「ゴジラ FINAL WARS」(2004)以来12年ぶりに東宝が製作したオリジナルの「ゴジラ」映画。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の庵野秀明が総監督・脚本を務め、「のぼうの城」「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」の樋口真嗣が監督、同じく「のぼうの城」「進撃の巨人」などで特撮監督を務めた尾上克郎を准監督に迎え、ハリウッド版「GODZILLA」に登場したゴジラを上回る、体長118.5メートルという史上最大のゴジラをフルCGでスクリーンに描き出す。内閣官房副長官・矢口蘭堂を演じる長谷川博己、内閣総理大臣補佐官・赤坂秀樹役の竹野内豊、米国大統領特使カヨコ・アン・パタースン役の石原さとみをメインキャストに、キャストには総勢328人が出演。加えて、狂言師の野村萬斎がゴジラのモーションキャプチャーアクターとして参加している。

人気脚本家・宮藤官九郎の監督作で、長瀬智也&神木隆之介共演で描く奇想天外コメディ。平凡な男子高校生・大助は、修学旅行中に交通事故に巻き込まれ死んでしまう。目覚めるとそこは、深紅の空の下で人々が責め苦を受けるホンモノの地獄だった。戸惑う大助の前に、地獄専属ロックバンド「地獄図(ヘルズ)」のボーカル&ギターで、地獄農業高校の軽音楽部顧問をつとめる赤鬼・キラーKが出現。現世によみがえる方法があることを知った大助は、大好きなクラスメイト・ひろ美ちゃんとキスするため、キラーKの厳しい指導のもと地獄めぐりを開始する。神木扮する主人公・大助を導く赤鬼・キラーK役を、長瀬が特殊メイクによる衝撃的なビジュアルでハイテンションに演じる。共演にも宮沢りえ、桐谷健太、古田新太ら豪華キャストが集結。

火星にひとり取り残された宇宙飛行士のサバイバルを緻密な科学描写とともに描いた、アンディ・ウィアーのベストセラー小説「火星の人」を映画化。極限状態の中でも人間性を失わず、地球帰還への希望をもって生き続ける主人公マーク・ワトニーをマット・デイモンが演じ、「エイリアン」「ブレードランナー」などSF映画の傑作を残してきた巨匠リドリー・スコットがメガホンをとった。火星での有人探査の最中、嵐に巻き込まれてしまったワトニー。仲間たちは緊急事態を脱するため、死亡したと推測されるワトニーを置いて探査船を発進させ、火星を去ってしまう。しかし、奇跡的に死を免れていたワトニーは、酸素は少なく、水も通信手段もなく、食料は31日分という絶望的環境で、4年後に次の探査船が火星にやってくるまで生き延びようと、あらゆる手段を尽くしていく。
